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飛ばしを求めて飛距離ダウン セキ・ユウティンは“失敗”から学んだ

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 3日目(26日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72)◇晴れ(観衆1270人)

ここまでメルセデスランキング90位にとどまるセキ・ユウティン(中国)のスタッツを見ると、気になる部分がある。昨季245.26ydでツアー14位だったドライビングディスタンスが、今季は233.74ydで73位。明らかに落ちている。

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「冬のトレーニングでちょっと失敗してしまった」と素直に明かす。さらなる飛ばしを求め、スピードを上げるトレーニングに重点的に取り組んでシーズンイン。3月は良かったものの、4月に入って異変を感じた。

「“ベース”を作れていなかったから、スピードは上がったけど、連戦するとすぐに落ちてしまう」。中国にいる生体力学の専門家とオンラインでやり取りしながら進化を目指したが、トレーニングの基礎的な工程が足りず、土台となる筋量が不足。パフォーマンスを維持することができなかったという。

意を決して、シーズン中のハードトレーニングにシフトチェンジ。急激な変化により、今度はショットが暴れ出した。「いまはこのままの距離で安定性を出していこう。残りのシーズンはパターとアイアンで頑張ろう」。腹をくくったのは、6月「アース・モンダミンカップ」を迎えるタイミングだった。

「微妙な距離のパターが入ってくれた。入るイメージをしっかり作って打てた」というこの日は序盤のナイスセーブで流れをつかみ、折り返しの9番(パー5)を皮切りに5バーディを奪取。最終18番で唯一のボギーを喫しても通算8アンダー4位につけ、「難しいコースで満足のポジション」と笑った。

次週はコースこそ違うが昨年初優勝を飾った「ゴルフ5レディス」が控える。「まだ(今季)優勝できていないですし、苦しいですけど、経験というか、自分の身体をもっと理解できた。このまま頑張っていけば、調子も戻ってくるはず。来週はディフェンディングチャンピオンで気持ちも違いますし、あした3位以内を目指したい」。特別な試合に勢いをつける今季ベストフィニッシュを狙う。(北海道小樽市/亀山泰宏)

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