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新世代のゴルフの違い 43歳・宮里優作はこう見る

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 3日目(26日)◇芥屋GC(福岡)◇7216yd(パー72)◇晴れ(観衆6071人)

宮里優作は目下、のべ18シーズン守ったシード権の喪失危機にある。今季の賞金ランキングは86位。「なかなか調子が上がらなくて、何が良くて、何が悪いのかもあまりよく分からない状況になってしまって」。8月初旬の「日本プロゴルフ選手権」では、ぎっくり腰を発症して、この2週のオフも多くの時間を休養に充てた。

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もちろん、自身の不調や加齢だけを低迷の言い訳にはできない。23歳の中島啓太を筆頭に20代の選手がツアーを引っ張る現状がある。43歳は世代間にあるゴルフの質の差を感じる今日この頃だ。

最近の若手は総じて“飛んで曲がらない”ショットがプレースタイルのベースにある。「彼らは『曲がらない』と思って打っている。僕らは曲げて飛ばすことを覚えてきた。どうしても曲げて、真っすぐ(フェアウェイに)行かせようとする」。弾道のイメージが違いすぎて、試合中はできるだけ彼らが描く放物線に目をやらないようにしているという。

スイングをつくるフィジカル面でも進化を実感。「もちろん道具(の進化)もあると思うけれど、ゴルフに特化した身体になってきている。僕らは野球やバスケットボールをやったりして作ってきた身体なんですけど、彼らは最初からゴルフに特化した身体づくりをしていて無駄がないとすごく感じます」と、羨ましくすら思う。

彼らが兼ね備えたそんな頼もしさに嫉妬するでもなく、宮里は謙虚に後輩たちと向き合っている。「何かしら盗もうと。明らかに自分より良いものを持っている」。練習中、河本力清水大成らロングヒッターのスイングをスマホで撮影させてもらうことも少なくない。「(スイング中に)どこを意識して打っているのか結構、参考にします。ショートゲームもしっかりしていて、ボールのコンタクトも良い」

もうパワーでは張り合えない。今大会前に1Wのシャフト(グラファイトデザイン ツアーAD XC-6)を0.75インチ短くして45インチにした。「ミート率を上げた方が曲がらず、効率よく飛ぶんじゃないかなと思って」と精度で勝負。19位で迎えたムービングデー、序盤2番でボギーを先行させながら「65」をマークした。前半9番(パー5)ではフェアウェイからの残り250ydをUTで2オンに成功、8mを沈めてイーグルを奪った。

今季6回目の決勝ラウンドで、通算14アンダーの首位で3日目を終えた。2017年「日本シリーズJTカップ」以来、6年ぶりのツアー8勝目がかかる。「やっぱり攻めていかないと勝てない。今はレベルが上がっている。まずはここにいることが大事。とにかく自分が思い描いた攻め方、局面の意識の持ち方なんかを意識していきたい」と静かに意気込んだ。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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