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憧れるのをやめましょう? 岩井明愛は申ジエと最終日最終組で対決

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 3日目(26日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72)◇晴れ(観衆1270人)

最終18番は1.5mのパーパットが左を抜け、上がり2連続ボギー。通算9アンダーとして首位に並ばれる形でのホールアウトとなった岩井明愛だが、負けん気の強い21歳にはむしろ発奮材料になる。「逆にあした気合が入ります」と力強く話した。

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前週から「ショットもパットも、あんまりかみ合ってないというか、パッとしない」と心の中でモヤモヤしていたことがこの日はウソのよう。1番で下り12mほどのフックラインを流し込んで勢いに乗り、バーディを量産。14番でトータル11アンダーまで伸ばし、抜け出す気配すらあった。

「きょうも内容的には7アンダーとか、そういう内容。あしたもきょうみたいなゴルフができれば、ビッグスコアを出せる」とみなぎる自信を、元世界女王にぶつける。同じスコアで最終日最終組に入った申ジエ(韓国)は、6月「アース・モンダミンカップ」のプレーオフで敗れた相手だ。

「楽しみです」とうなずきながら、リベンジマッチとの見方には首を振る。「『今度こそ…』とかは、あんまり思ってないですけど、自分のゴルフをしたら結果はついてくる。自分に集中します」

技術の高さは十分すぎるほど知っている。自身も出場した海外メジャー「全米女子オープン」と「AIG女子オープン(全英女子)」で好成績を収めた相手へのリスペクトも当然大きい。

「でも、自分も選手として同じ立場(フィールド)で戦っているので。自分にも負けないところはあるし、(腰が引けたりすることは)ないです」。プロゴルファーとして当たり前のプライド。強い気持ちで勝ちにいく。

「憧れるのをやめましょう」――。3月のワールドベースボールクラシック(WBC)決勝戦を前に日本代表を鼓舞した大谷翔平投手の名言。同じ7月5日生まれのスーパースターの言葉を体現するような最終日にしたい。(北海道小樽市/亀山泰宏)

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