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28ホールの長丁場 松森彩夏はアドレスから集中力切らさず

◇国内女子◇リゾートトラストレディス 3日目(28日)◇メイプルポイントGC (山梨)◇6580yd(パー72)

「最後は気が遠くなってきて。疲れてきました…」。足元の影がいっそう長くなった最終18番(パー5)はこの日の実に28ホール目。ただでさえアップダウンが激しいコース。意識はもうろうとしながらも、松森彩夏は最後まで自分との約束を忘れなかった。

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「上体が浮いてしまうことが多くて。アドレスから右の腰が出てきて、ドローヒッターなのに出球が左に(ミスが出る)。だから肩、腰のラインを真っすぐ合わせて」

日没で持ち越された前日未消化の第2ラウンドからの長丁場。1日で8つバーディを決めた(第2ラウンドの残りで3つ、第3ラウンドで5つ)のも、その心がけが実ったからだった。

QTランク37位で迎えた今季は4月「フジサンケイクラシック」の10位が最高位。8試合で予選落ちして迎えた今大会で、60台を3回続けた。標高390m前後のコースで普段よりもわずかに飛ぶ打球の飛距離計算も上々。通算10アンダーで首位の小祝さくらに6打差の4位と好位置にいる。

前週19日に28歳の誕生日を迎えたばかり。2016年「富士通レディース」以来となるツアー2勝目とは「あんまりそこを意識してもどうなんですかね」と、一定の距離を置いている。

「ひとつずつ、向き合ってやれたら。やるべきことをちゃんとできたらいいかなと思います。あしたも60台で回りたい」。最終日も丁寧に一打を積み重ねたい。(山梨県上野原市/桂川洋一)

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