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「黄金世代の第一人者」勝みなみがピンチからつかみ取った初メジャーV

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日(4日)◇烏山城CC(栃木県)◇6550yd(パー71)

1打差首位から出た勝みなみが6バーディ、1ボギーの「66」で回り、後続に6打差つけた通算14アンダーで念願のメジャー初優勝を遂げた。2014年にレギュラーツアーで史上最年少アマチュア優勝を遂げてから、ツアー5勝目にして「夢の舞台」での勝利。「とにかく楽しかった」と声を弾ませた。

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出だしは不穏な流れだった。1番は1Wのティショットを右ラフに落とし、パーオンできずに3打目のアプローチもミスしてパーパットは下り3m強。ラインはスライスからのフックだったが、カップ右ふちを狙って打ったパットは華麗にカップへと吸い寄せられていった。

次の2番もティショットを右に曲げてカート道にボールを落とし、救済を受けた場所は木の真横。フルスイングできずになんとかグリーン近くまで寄せて、3打目でまたも4mほどのミドルパットを残してパーセーブ。沈めて小さくガッツポーズをした。

「最初は安全にパーを獲りたいなと思っていた。しびれるパーパットが来るなんて思わなかったけど、これを決められたら流れが来るなと思った。キーポイントのホールだった」。最終日最終組となればいくら優勝経験者になっても緊張はするもの。「そこで粘って、粘って、スコアを伸ばしきったのは成長を感じられた1日だった」

同組の西郷真央が2連続ボギーを喫するなどサンデーバックナインでは後続との差が大きく広がり、12番あたりからは「トレーニングを頑張ってきたなとか、去年とか今年の春まですごく苦しかったなとか、この目標を立てて良かったなとか…色々思い出しながら泣きそうになった」と様々な思いが込み上げてきた。

右サイドにクリークが流れる難関17番で2打目を打ち終えると、後続と大差もあったことでギャラリーから「優勝おめでとう!」という声が飛んだ。「『優勝するんだ』という実感がわいてきて、歩いているときがやばかった」と昂る感情を抑えた。

同世代の渋野日向子は「かっちゃん(勝)だけ、一人違うコースで回っている」と絶賛しつつ、「(自分たち1998年度生まれの)黄金世代の道を切り開いた第一人者。アマチュアの時は勝みなみと言われると『やべぇ人だ』、『違うところで戦っている』と思わされた」と振り返った。

2014年「日本ジュニア」で優勝してから、翌15年に「日本女子アマ」、同年の「日本女子オープン」でローアマチュアを獲得し、今大会の優勝で宮里藍諸見里しのぶに続く史上3人目の4冠達成者となった。「ゴルフもそうだけど、(2人は)人として素晴らしいというか、自分も偉大な人になりたいなと思うなかで、その代表でもある2人に並んでうれしい」と頬を緩ませた。(栃木県那須烏山市/石井操)

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