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「もうもうもう、燃え上がった」渋野日向子4パットボギーから冷静◎

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 初日(28日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6535yd(パー72)

渋野日向子が4パットボギーから鮮やかに巻き返し、2アンダーの3位で発進した。賞金ランキングトップの鈴木愛は終盤に崩れて10位。有言実行の手前から攻めるマネジメントを行い、厳しいノルマがかかる逆転女王への可能性はわずかに広がった。

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パー5の前半9番。下り10mのイーグルパットを1.5mショートさせたミスが4パットの始まりだった。8月「AIG全英女子オープン」最終日以来の4パットに顔をしかめた。「情けない。全英の時は強気の4パットだった。今回は違う。入れに行くより寄せに行ったかも」。最も嫌う弱気な姿勢を悔やみつつ、冷静に気持ちを切り替えていた。

「もうもうもう、燃え上がっていました。なんやねん、なんやねんって思って。最初は怒りましたけど。ただ、次のパー5(11番)はフォロー。そこで獲り返せるなと思っていた」

11番で202ydを4UTで風に乗せて1.5mに2オンさせ、9月「ニトリレディス」第2ラウンド以来のイーグルを奪った。「(イーグルは)お久しぶりですよね。最近2オンしても、外していたもん」。強風の吹いた終盤16番(パー3)での1mのバーディにつなげた。開幕前に明言していた、グリーン手前から攻める「大人のゴルフ」を実行。ショットでピンチを招かず、成長を示した。

ランク3位からの逆転女王の最低条件は今大会2位。優勝しても、鈴木が2位に入れば女王を逃す。単独2位なら鈴木の10位以下が条件になる。「4パットが足を引っ張ったけど、切り替えられた。その後は返しも入っていた。ショットさえ良ければ何とか大丈夫かな」。女王への意識を持たない姿勢は貫き、目の前の一打に集中する。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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