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有村智恵 好調のウラに「藤田監修パターマット」 今季初の単独首位で最終日へ

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目(3日)◇鳴沢GC(山梨県)◇6605yd(パー72)

雷雲予報が出ていたものの、ようやく中断なく終えた大会3日目。31歳の有村智恵が第3ラウンドを5バーディ、1ボギーの「68」で回って単独首位に浮上した。

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「パッティングが良くて、少しゆとりをもって攻めることが出来ている。視野を広くしてプレーできているのが、すごく良い」。今季17試合で1ラウンドあたりの平均パット数は29.5。今大会は3日間を通した平均パット数が28.3と好数字をマークする。

好調のきっかけは男子プロゴルファー・藤田寛之が監修するパターマット「藤田マットU-2.3」だ。自宅に置き、50球連続で入れる練習を取り入れたという。昨年6年ぶりの通算14勝目を挙げ、今季ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ「サマンサタバサレディース」開幕前に購入。時を同じくしてパッティングが上り調子になったのだそう。

「今まで自分は極端に(打ち方の軌道が)アウトインだったので、正直2メートル以上のパットが練習グリーンでも入ったことなかった。優勝争いをしている選手ってずっと2メートルばかりに付けているわけじゃなくて、やっぱり5、6メートルとかを1日に何回決めている」と分析し、自身の課題をあぶりだした。

いずれもバーディとした、出だしの1番(パー3)では3日目最長の7m、最終18番(パー5)では4mを沈めた。「こんなに5、6メートル前後が入るのは練習してからなので、すごく成果は出ていると思う」と効果を口にした。

この日は、順延となった前日の第2ラウンドの残り3ホールと第3ラウンド18ホールの計21ホールをプレーした。「昨日は足が結構ヘロヘロだったので8番、9番と嫌なティショットが残るホールということもあって、恵みの中断だった」と本音を漏らした。

昨年11月「大王製紙エリエールレディス」(7位)以来の首位で迎える最終日。ツアー通算15勝目へ向けて足を止めるわけにはいかない。(山梨県鳴沢村/石井操)

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