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豪雨の中のメジャー地元開催 稲森、出水田、池村の胸中は?

◇国内メジャー第2戦◇日本プロゴルフ選手権 事前(4日)◇いぶすきゴルフクラブ 開聞コース(鹿児島県)◇7212yd(パー70/71)

九州南部に降り続く記録的な豪雨の影響を受け、初日の競技は中止となり第1ラウンドは5日(金)に行われることになった。この日も徒歩でのコースチェックは許可されたが、プレーは許可されず、各選手ともドライビングレンジや練習グリーンで最終調整に励んだ。

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鹿児島市内の稲森佑貴の実家はゴルフ練習場を営む。「月曜日の午前中に降った雨が相当すごかったみたいで、芝が冠水してしまったりとか、となりの崖が崩れてしまったりとかあったみたいですけど、建物自体に被害はなかったみたいです」とひとまず胸をなでおろした様子だ。

避難勧告が解除されない中での開催に対し、「やっていいんだろうかというのも正直思ったんですけど」と複雑な表情を浮かべた。一方で「日本プロが地元開催することが決まったときから、すごく楽しみだと思っていた。だから誰よりも勝ちたい気持ちはある」との思いも吐露した。千葉県の房総CCで行われた前年大会は首位と1打差の3位で終えた。「そのくやしさをバネにできたらいいかなとは思います」と意気込んだ。

鹿児島県鹿屋市出身の出水田大二郎は前週の30日(日)に「ダンロップ・スリクソン福島オープン」を終えると、その日のうちに実家に帰った。翌1日(月)にコースのある指宿市に向かったが、高速道路が通行止めになっていたこともあり、フェリーで鹿児島湾を横断したという。

「きのう母親と話をした。全然、大丈夫ということだった」と笑顔を見せる。「ここが決まったときから絶対に出て、活躍したいと思っていた。たくさんの応援に来て下さるので、いつも以上に頑張りたい」と地元でのメジャーに気合いを入れる。

同県志布志市出身の池村寛世の実家はさつまいも農家だが「何も聞いていないので、多分大丈夫だと思います。何かあれば連絡が来るとは思うので」とあっけらかんと話す。「やるとなったらやるしかないので頑張らないといけないなと思う、少しでも(鹿児島の)力になれればいいかなとは思います」。

「指宿には初めて来たので地元っていう感じは全くないです」としたが、今週に入り指宿市内の練習場に行った際には地元住民から声をかけられたという。「自分のことを知ってくれている人が何人かいて、頑張ってよとか、土日応援行くからなと言われた」。また2日(火)には指宿市内の美容室に出向き散髪した。美容師の鹿児島弁を耳にし「落ち着きますよね」としみじみしていた。(鹿児島県指宿市/柴田雄平)

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