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藤田寛之はパット絶好調 50歳目前「生まれて初めて」の作戦

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 初日(23日)◇KOMAカントリークラブ(奈良県)◇7043yd(パー72)

来月で50歳になる藤田寛之が、2017年10月「日本オープン」以来の首位発進を決めた。午前スタートから7バーディ、1ボギーの「66」とし、今平周吾リュー・ヒョヌ(韓国)と首位に並ぶ6アンダーをマーク。「久しぶりの感覚。これだけ伸ばせると気持ちがいい」と会見での口調も滑らかだ。

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中でも「パットが良く入った」とグリーン上のプレーが冴えわたった。前半の2番(パー3)と4番で2m前後のチャンスを決めると、10番では6m、13番(パー5)ではエッジから10mをパターでねじ込む。15番では12mのスライスラインを読み切り、伸ばし合いの展開をリードした。

パットの好調には、しっかりとした裏付けがある。「これまで感覚的にやりたかった」との理由で、ボールにアドレス方向を示すラインを引くことを嫌っていたが、いまは「生まれて初めて」ラインを引いている。パターヘッドにもラインを引いて試してみると、「フェースの向きが見えてきたものがあった」と効果を実感。アライメントの正確性が増したことで安定性が高まり、3週前の「中日クラウンズ」(5位タイ)でも貢献したという。

ちなみに、長く愛用する『タイトリスト プロV1』ボールのカラーを、今季よりホワイトからイエローに変えた。「飛んでいく弾道が見えにくくなっていたが、落ち際まで見えるので、どういう状態で止まったのかも確認できる」と、こちらはストレス減少に役立っている。ボールに引かれた赤色のラインにもよく映えるカラーマッチングだ。

練習では中尺パターも取り入れるなど、“感覚”だけでは補えなくなった部分を新たな試みを取り入れながらカバー。節目の年齢を前に、すべてに対してストイックを貫いてきた藤田に変化が見えはじめている。(奈良県奈良市/塚田達也)

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