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41歳・近藤智弘が賞金シード復帰「少しでも長く」

◇国内男子◇カシオワールドオープンゴルフトーナメント 最終日(25日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)

「生涯獲得賞金25位以内」の資格で今季ツアーに参戦した近藤智弘が、2年ぶりの賞金シード復帰を果たした。腰痛などの影響から昨年末にシードを喪失。背水の陣で挑んだ一年を賞金ランキング65位(出場義務試合数に満たない3人を除く68位までがシード獲得)で終え、胸をなでおろした。

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運命の最終ラウンドは「73」。通算3アンダーの40位タイでホールアウトした41歳は、クラブハウスの速報版に釘付けになった。「(他選手にランキングで)もう、抜かれることはないんですか…?」。安全圏を確保したと知るや「ひとまず」と息をついた。

今季は6月「日本ツアー選手権森ビル杯」から2試合連続で5位に入ったが、その後成績が振るわなかった。シードのボーダーラインが近づき、重圧のかかった今大会までの5試合ですべて決勝ラウンドを戦い抜いた。「こういう風に最後まで(厳しい争いに)なるとは思っていなかったというのが正直なところ」。序盤戦は腰痛が回復せず、痛み止めを服用して臨んだラウンドも多かったが、土壇場で実力者たるゆえんを見せつけた。

専大卒業後、2001年末にシードを取ってから第一線で戦ってきた。14年までにツアー6勝。今年まで「ウェイティング(待機選手)だったり、推薦をもらったりしたこともなかった」。結果的に21試合でプレーできたが、各大会の前週末に出場権が決まることもあり、今までにないスケジュール管理を強いられた。

「去年はメンタル的にもかなりやられた」と振り返る中で、支えになる言葉があった。ツアー通算10勝、現在では解説者も務める田中秀道が言った。「現状に満足はしていないだろうけれど、落ちたところから這い上がるのはすごく難しい。俺は上がれなかった。その難しさの中で(近藤は)よく頑張ってるよ」。再起の道を歩んでいる実感が少しでも沸いた。

今季は20代の若手選手が次々と初優勝を飾り、世代交代の波も感じている。同世代の星野英正矢野東高山忠洋らが表舞台に立つ機会が減っている。「自分も含めて、いろんな変化があって苦しいところにいる」と戦友たちを思いやった。「でも、(50歳の)谷口徹さんが優勝したり、年上の先輩も頑張っている。ゴルフは息の長いスポーツ。僕もそこから外れないように、必死に、少しでも長くやりたい」。年老いてももがく姿は、きっと周囲に訴えるものがある。(高知県芸西村/桂川洋一)

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