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“兄貴分”に続け 香妻陣一朗が初勝利へ2打差

◇国内男子◇カシオワールドオープンゴルフトーナメント 3日目(24日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)

海外勢が並ぶリーダーボードの上位に香妻陣一朗が残った。14位タイから7バーディ、2ボギーの「67」をマークし、通算8アンダーで8人が並ぶ2位タイに浮上。逆転での賞金シード獲得へ希望が見えてきても「優勝したい」と目標は一番上にセットされたままだ。

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スタートの1番でバーディを決めた香妻は、続く2番で第1打をバンカーに入れてボギーとしても踏ん張った。残り140ydの第2打をPWでピンそば3mにつけた3番ですぐにバウンスバック。「きょうは行けるところまで行く」と強気を貫き、スコアを伸ばした。

賞金ランキング73位で今大会を迎え、3年連続のシード権獲得に黄信号が灯っている。トップ10入りすれば土壇場で逆転シードの可能性が大きくなりそうだが、「(状況を)見ても変わらない。せっかく良いプレーができているので上を目指していかないと」と話した。

ジュニア時代に同じアカデミーで切磋琢磨した出水田大二郎が8月の「RIZAP KBCオーガスタ」で初優勝。姉の香妻琴乃も9月「マンシングウェアレディース東海クラシック」でそれに続いたが、刺激になったのは「やっぱり大二郎くんの優勝」だという。「姉ちゃんはフィールドも違うので『良かったな』くらい。大二郎くんは小さい頃から一緒にやってきたので、自分もやらなきゃなという思いになりました」

首位から3打差以内に13人がひしめき、一打が悲願の瞬間も、来年の職場も左右する最終日。「ティショットをガンガン振って攻めていきたい」。怖いものなんか、なにもない。(高知県芸西村/桂川洋一)

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