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初優勝明けの木下裕太 川村と池田のLINEに感動

◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 事前(31日)◇PGMゴルフリゾート沖縄 (沖縄)◇7270yd(パー72)

前週の「マイナビABC選手権」でツアー初優勝を挙げたプロ11年目の32歳・木下裕太が、初めて開幕前日のプロアマ戦に出場した。ツアーのプロアマは不慣れとあって分からないことばかり。ラウンド後に同伴アマチュアから「じゃ後で」と言われるまで、終了後にクラブハウスで表彰式が行われることを知らなかったという。

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「あんなに(遅くまで)帰れないとは思わなかった」という前週の最終日は、パーティ後の優勝会見が30分以上も続き、その後はテレビインタビューに対応。終えたころにはすっかり日が暮れていた。翌日の月曜に沖縄入りし、火曜はハーフの練習ラウンドをプレー。そしてこの日のプロアマ戦と、ゆっくり気持ちを整理する時間もなく、「この3日間の記憶があまりない。脳がパンク気味。ぼーっとしている」という。

初優勝の反響は想像以上だった。LINEには200~300件の祝福のメッセージが届いた。中でもプレーオフを争った川村昌弘からの「盛り上げられて、いい勝負ができたね」というメッセージには、こみ上げるものがあったという。プレーオフの直前には、「少し休みたかったが(運営側に)言えなかった」という木下の様子を察した川村が、代弁してくれたという。「おかげで少し休めた」と、川村の気遣いに敬意を表した。

幼少期に同じ千葉県内のゴルフスクールで腕を磨いた1つ年上の池田勇太とは「7、8年話せていなかった」というが、自宅には大きなお祝いの花と、LINEでは熱いメッセージが届き「感動した」。前週は不在だった池田とコースで会い、「何もオレがいないときに優勝しなくてもいいだろ」と茶化されたことを明かした。

本大会については「去年の3日目の(悪い)イメージが残っている」と言い、「今週はせめて予選通過しないといけない」と目標設定は低めだ。昨年は通算4アンダー6位で迎えた3日目に、強風と硬いグリーンに翻弄されて「81」の大たたき、37位まで順位を落とした。この3日間の記憶はなくても、1年前のことはハッキリと覚えている。最高の週末にして、悪しき記憶を葬りたいところだ。(沖縄県恩納村/柴田雄平)

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