「ISPSハンダマッチプレー選手権」2回戦結果
2018年 ISPSハンダマッチプレー選手権(1回戦・2回戦)
期間:07/26〜07/27 場所:鳩山カントリークラブ(埼玉)
ウッズを追って名門スタンフォード大へ 29歳の韓国系米国人が金星
◇国内男子◇ISPSハンダマッチプレー選手権(1・2回戦) 2日目(27日)◇鳩山カントリークラブ(埼玉)◇7115yd(パー72)
今年から日本ツアーに加わったキム・シバン(米国)が、今季1勝のY.E.ヤン(韓国)を5&3(3ホール残して5アップ)で破り3回戦進出を決めた。韓国で生まれ12歳で米国に移住し、名門スタンフォード大を卒業した29歳が、「韓国ではレジェンド的な存在」という2009年「全米プロ」覇者から金星を挙げた。
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スタンフォード大はトム・ワトソン、タイガー・ウッズ、ミッシェル・ウィも在籍したゴルフの強豪校として知られる。キムが入学を決めたのも、絶対的なスター選手として君臨していたウッズの存在が大きかったという。在学中、ほかの学生たちと5回ほどウッズの自宅へ食事に招かれたことは今も大切な思い出だ。当時は一緒にラウンドをする機会にも恵まれ、「初めて会ったときは緊張して、ものすごくダフった」と笑い、手を大きく広げてターフの大きさを表現した。
卒業後は欧州ツアー、アジアンツアーと世界のツアーを転戦。日本ツアーにはチャン・キムやスンス・ハンら同じ韓国系米国人の仲間から話を聞き、興味を持ったという。昨年末のQTは137位とツアーの出場権を逃したが、今季はアジア共催の3試合に出場。4月の「パナソニックオープン」で4位タイに入るなど、賞金ランキングは62位につけている。
185cm、100kgの巨体から生まれる1Wの飛距離は295ydを誇るが、一番の持ち味はアイアンショットの精度。今後しばらくは日本ツアーを主戦場にすることを望んでおり、高額賞金がかかるマッチプレー戦はシード獲得への大きなチャンスととらえている。異色の29歳が台風の目になる可能性は十分だ。(埼玉県鳩山町/塚田達也)