日本プロ選手権祝勝会 谷口徹「若い選手にプレッシャーを与えたい」
2018年 日本プロゴルフ選手権大会
期間:05/10〜05/13 場所:房総カントリークラブ 房総ゴルフ場(千葉)
50歳の金字塔 谷口徹のうっすら涙
◇国内メジャー◇日本プロ選手権 最終日(13日)◇房総カントリークラブ 房総ゴルフ場(千葉県)◇7324yd(パー72)
雨に濡れた50歳はグリーン上でこの日、3度ガッツポーズした。「道具が進化して、若い選手と飛距離の差はつけられる。ただ、パットは下手にならない」。プレーオフ2ホール目に藤本佳則を下した谷口徹の目にうっすら涙が浮かんだ。
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首位と2打差だった17番は5mのパーパット。「ここを決めないとチャンスはない。うまく入れられた」。1打差に迫った最終18番の5mのバーディパットは「ラインが分からなかった。最後は自分の感覚を信じた」。緩やかなフックラインを入れ、トップをとらえると、雄たけびを上げた。
プレーオフでのウィニングパットは、同じく18番の5mのバーディパット。「ここで決めてやる。ティも前になっていたので、飛距離で勝る藤本くんが有利で、負けると思った」。執念を見せ、2012年の「ブリヂストンオープン」以来、6季ぶりの通算20勝目を挙げ、派手なアクションで歓声に応えた。
長らくタイトルに見放された。3年前に行った肉体改造が裏目に出て「スイングが悪くなったりした。自分のプレーはできないし、体力的にもきついなって思った」。子どもから「パパは勝たないの?」と聞かれ、いつも「賞金を稼げない若いプロがいるから、パパはあえて頑張らないようにしているんだよ」とごまかしてきた。
今季平均飛距離は261.47ydで、全体127位。「道具だってどんどん進化していく。自分はショットのアドバンテージがなくなった。今週も調子は良くなかった。ただ、その中であきらめないで勝った」。
50歳92日での優勝は、尾崎将司の49歳109日を上回り、国内メジャー最年長優勝記録になった。5年シードを獲得し、2023年シーズンまでの出場資格を得た。シニアツアーに参戦する権利を得ても、レギュラーツアーにこだわり続けている。
ツアー最年長優勝は尾崎将司の55歳241日。「55歳はね、厳しいでしょ…。本当はQTに落ちたときが、やめどきかなと思っていた。1年1年大事になる。本当に5年やるって長いのよ」。金字塔を打ち立てた50歳は、照れ笑いを浮かべた。(千葉県睦沢町/林洋平)
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