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6戦113ホールの末に…片山晋呉がマッチプレー最年長優勝へ決勝進出

◇国内男子◇ISPSハンダマッチプレー選手権 3回戦~決勝 4日目(9日)◇浜野ゴルフクラブ(千葉)◇7217yd(パー72)

この日、何度目のガッツポーズだったろうか。片山晋呉が準決勝でチョ・ビョンミン(韓国)を破り、10日(日)の決勝戦に進出した。2日前の4回戦で27ホール、前日の14ホールに続き、21ホールに及ぶ激闘。44歳の永久シード選手が国内開催のマッチプレー史上、最年長優勝に王手をかけた。

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1DOWNと絶体絶命の場面で迎えた正規の最終18番。片山はグリーン手前のエッジからパターで5mを沈め、拳を6度振り下ろした。土壇場で延長戦に持ち込む起死回生のバーディ。その3ホール後、再び18番に戻ってくると、最後は3mのバーディパットをカップに収め、全身をしならせて雄叫びを上げた。

「最後は感情が爆発しちゃいましたね。でも、これまでも何十回もやってきた場面」。毎日のパッティング練習も、最後の1球はいつもウイニングパットをイメージして放っている。「練習はこのためにやっているんだ、と自分に言い聞かせて打ちました」。ツアー30勝の経験も、その何十倍も負けてきた悔しさも、すべて一打に込めた。

今季はここまで賞金ランキング70位と振るわないが、2008年以降の優勝(6勝)はすべて10月以降に飾った。エンジンがかからない前半戦に焦りはなかったが、秋の陣に向けた準備は怠っていなかった。16年のアンカリング規制後、しっくりこなかった長尺パターの扱い方を聞くため、8月にシニアで2連勝した米山剛のもとに出向いた。「2時間くらい教わった。僕には考えもつかないような発想、打ち方を教えてもらった。大きなヒントになって、こんなに気持ち良くパッティングできるのは高校生以来くらい」と自信を深めた矢先の快進撃だ。

今大会は1975~2003年に行われていた「日本プロゴルフマッチプレー選手権」以来、14年ぶりにツアー競技に復帰したマッチプレー戦。14年から開催の、片山がホスト役を務めるツアー外競技「ネスレマッチプレーレクサス杯」を含めても、このフォーマットの最年長優勝記録は77年大会を制した橘田規の44歳25日。あす片山がリュー・ヒョヌ(韓国)を破ると、記録を44歳7カ月10日に更新する。

長年の勝負勘や経験が生きるとはいえ、毎日が「優勝争いの雰囲気」というマッチプレーを制すにはスタミナが必要不可欠だ。片山は8月の1、2回戦を含めるとすでに113ホールをプレー。「(3回戦以降で)一番年(上)なのに、一番ホール数を重ねている僕ですから…どうなってしまうんでしょうか」と持病の腰痛を含めた体への負担は気になるところ。体力も気力も、最後の一滴まで振り絞って、新たな勲章をもぎ取りにいく。(千葉県市原市/桂川洋一)

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