連覇に向け、小田龍一（左）は復調を祈願した

10月29日から開催される国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の会場となる兵庫県のABCゴルフ倶楽部で28日、メディア向けのイベントが行われ、前年覇者の小田龍一が17番グリーン脇にある鳥居前で、連覇に向けた祈願を行った。

年下ながら先生と慕う池田勇太が2013年大会で優勝。翌14年の大会制覇を「まさか勝てるとは思っていなかった」と振り返った。それ以降、勝利とは遠ざかり、今季の獲得賞金は約828万円で、ランキング61位と苦しい戦いが続く。

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コースには、大坂の陣で徳川家に敗れた豊臣方の落ち武者に由来する黒石（くろいわ）が「コースの守り本尊」として鎮座する。小田は“始終ご縁”がありますようにと45円、「今年39歳になるし、『ありがとう』の意味も込めて」と、足して390円を賽銭箱に投じ「今年はここから復調して、連覇する気持ちで臨みたい」と意気込んだ。

大会のコースセッティングについて、日本ゴルフツアー機構（JGTO）の小山和顕・競技運営管理部長は「前年よりもアウトコースを難しくしたいと思っているが、距離の短い打ち下ろしの7番パー4では、ワンオン可能にする日も設けたい」と説明した。

前年は練習ラウンドでキャディバッグに入っていた150円を賽銭し、優勝賞金3000万円に化けたという小田。今年も御利益はあるか。（兵庫県加東市／鈴木慶祐）