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松山英樹「負けたから疲れてません」 外国特派員協会会見
4月のプロ転向から快進撃を続ける松山英樹が20日(月)、都内の日本外国特派員協会で行われた会見に出席した。
海外の報道機関のジャーナリストなどで構成される同機関のインタビューに招かれた日本のプロゴルファーは、尾崎将司、宮里藍、片山晋呉、石川遼に続く5人目。前日「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」で9打差逆転負けを喫した松山はこの日、所属する東北福祉大のブレザー姿で席に着いた。
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「ヤバいです。ゴルフより緊張する」と苦笑いした席上では最初に英語でスピーチ。「My name is Hideki Matsuyama・・・」から始まり、たどたどしくも、額に汗を浮かべながら懸命に言葉を並べ、自己紹介した。
外国人を中心とした記者からの質問では2度出場したマスターズや、東日本大震災当時の心境などを語った。ジュニアゴルファーの育成については持論を展開。「子供たちが自分を見てゴルフを始めるのは嬉しいけれど、自分はゴルフしかやってこなかった。野球も、サッカーも体力がつくはずです。色んなスポーツを経験してゴルフに興味を持ってくれたらいいと思う」。また、「飛ばしのコツ」について問われ「クラブとボールを替えるのが一番早いです」と苦笑いで答えると、場内には笑いの声が。続けて「体を柔らかく、柔軟性を出すとボールは飛ぶと思います」と伝授した。
そして今後のビジョンについては、海外メジャー優勝というかねてからの目標を改めて宣言。「アメリカには早めに行きたいという気持ちが強い」と話した。「(石川)遼が今年行って、今週は10位(HP バイロンネルソン選手権)だったみたいですけど、シーズンの最初に苦しんでいたのを見て、日本との環境の差がやっぱりあるのかなと思っていた。自分も早く技術を磨きたいと思う」。「いまの自分には明らかにアプローチ、パットの正確性とバリエーションが足りない。メジャーに勝つためには必要です」と課題を明らかにした。
今週は男子ツアーがオープンウィークとなるが、今後のツアー会場などの練習ラウンドなどスケジュールはビッシリ。それでも「昨日もいつもと同じように眠れました。負けたから、全然疲れてません。勝つと(疲れるのは)、安心感が出るからですかね・・・」と元気いっぱい。「早く次の試合、したいっす」と視線を早くも次へと向けていた。(東京都千代田区/桂川洋一)