18歳の川村昌弘「川村流と呼ばれたい」
2012年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント
期間:10/18〜10/21 場所:袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)
新人の川村昌弘、ジャンボとの練習ラウンドにドキドキ
国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」はプロアマ戦が行われないため、大会前の火曜日、水曜日は指定練習日にあてられている。その両日で、今年からツアー参戦をしている川村昌弘(19歳)は、ジャンボ尾崎(65歳)と練習ラウンドを行った。
川村のスイングコーチの増田哲仁プロから、よければ川村と一緒にラウンドしていただけないかと打診されたジャンボが快諾し実現した。2日間、一緒に回った感想をきくと「はい、アドバイスとかはないです。一緒にラウンドさせていただいたという印象です」と淡々と話す。
<< 下に続く >>
一方のジャンボは大会前日の練習ラウンドをハーフで終えると「あいつは球を捻って打つタイプだね。最近の若いやつらの中では珍しいよ。左からフェード、右からドローと打ち分けることもできるし、個性的な技術も身につけている面白い選手だよ」と川村のことを評価する。
取材後、コーチの増田プロに話しを聞くと、淡々と話をした川村の心情を語ってくれた。「実は、練習ラウンドを一緒にさせてくださるということで、前の日は緊張でほとんど眠れなかったんです。急に決まって、ゴルフ場にクラブが届かなかったらどうしよう・・・などと2人でドキドキしっぱなしだったんです」と言う。
あまり外向的ではない川村は、時として口数がすくない分、感情が素直に表れないことがあるが、今回のラウンド後の感想がまさにそれ。雲の上の存在とも言えるジャンボ尾崎とのラウンドに、自らアドバイスを求めることなどできなかった。ラウンド直後も試合のときよりも緊張していたということが、あとから発覚した。それでも、今回の練習ラウンドでジャンボの存在感を存分に味わった川村。貴重な経験がどのように吸収されたのか、明日からの試合で早速成果が現れるか期待したい。(千葉県千葉市/本橋英治)