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ツアープレーヤーたちのマイブーム<ジャンボ尾崎>
賞を取るほど見事なツバキの盆栽を作ってしまうなど、玄人はだしな趣味を持つジャンボだが、最近ちょこっとハマっている“マイブーム”がある。
それは、ラ・ボンバ・イマイこと、今井克宗のモノマネだ。
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先週のゴルフ日本シリーズJTカップ。前週のカシオワールドオープンで初優勝をあげて、滑り込みで大会への出場権を得た今井は、賞金ランクもジャンボのひとつ上の14位につけての会場入りだった。
大会初日の朝は、出場選手が東京よみうりの練習グリーンに一同に介し、開会宣言のセレモニーに参加する。そのとき、選手たちはひな壇中央から賞金ランク順に着席する。先に席についていた今井。後から隣の席にやってきたジャンボに「おはようございます!」と元気良く挨拶するなり、少々手荒い祝福を受けた。
いきなり、ジャンボの大きな体にのしかかられたのだ。これでもか、という感じで全体重を今井にかけながら、ジャンボが言う。
「今井~おまえは~!! あんなスウィングで、とうとう勝っちまったか!?」
「??!! ・・・はい~勝っちゃいました~!!」
「なんてったっておまえのスウィングは、・・・コレだからなっ!」
と言って嬉しそうにジャンボが取ったポーズこそ、今井そっくりのスウィングのモノマネだった。
今井はフィニッシュのとき、なぜか下唇が前に突き出る。そのとぼけた表情がジャンボの心をとらえたようで、その週は会場ですれ違うたびに「ホレっ」とばかりに今井の目の前でフィニッシュを取りながら下唇を突き出しみせて「ガハハ」と大笑いしたジャンボなのだった。
自ら『ラ・ボンバ』と名乗っていることからも伺えるとおり、明るくはじけた性格が魅力の今井のひとつ。ジャンボの前でも物怖じせず、ハキハキと冗談を言ったりするところが、ジャンボの心を和ませるのだろう。
今井のほうでも、マネされるたびに「僕、そんなに下クチビル出てませんっ!!」と猛抗議しながらも、「どんな形でも、ジャンボさんにそうやって構ってもらえるのは、それだけ今年活躍できたってことの証しだし、ありがたいこと」と、嬉しそうだった。
ますます進む世代交代の中で、現役を張る56歳。今年は勝ち星がなかったものの、今季日程全29試合のうち、欠場したのはたった2試合だけと精力的にスケジュールをこなした。「今年のオフはもう一度、ショット、パットの練り直しだ!」と言って今シーズンを締めくくったジャンボ。今井ら若手にも刺激され、来年もツアーの顔として話題をふりまいてくれそうだ。
※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。