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ツアープレーヤーたちの座右の銘<横田真一>

プロ10年目のヨコシンこと横田真一が最近、座右の銘にかかげた言葉がある。
それは、「この一球、絶対無二の1球なり!」というもの。

ご存知の方もおられると思うがこれは、昭和50年代に夢見るスポーツ少女たちを熱狂させたテニスマンガ「エースをねらえ!」で、話の核となっている名セリフだ。
「テニスでもなんでも、この世で起きるすべてのことは、刻一刻と終わりに近づいていて、いま、このときはもう二度と戻らない。だから、目の前の1球に魂をこめて精一杯プレーをしよう・・・」
この一文にはそういう深い意味がこめられているのだが、これを横田が知ることになったのは、2週前のABCチャンピオンシップ開幕前日だった。

たまたま見ていたテレビ番組で、元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんが紹介していたのだ。
現役時代、このマンガにいたく感動した松岡さんは、主要なセリフ部分にアンダーラインを引いて全18巻を遠征先でもどこでも持ち歩き、機会あるごとに読んでプレーの励みにしていたという。
その中で、特にお気に入りの冒頭の一文を、番組の中で松岡さんが読み上げたときに、横田はピンと来てしまった。「これこそ、俺が求める言葉だ!」
テニスに限らず、ゴルフプレーもまずは気持ちが大事。

「なのにこれまでの僕には、そういう気迫が足りなかった。だからなかなか2勝目が来ないのでは、と・・・」大いに共感を覚えた横田は、さっそく、このマンガを全巻購入することを決め、以後、ショットの前には必ずこの言葉を思い出して打つようになったという。
「“無二の一球”がコースでどこまで通用するかが、目下、僕の課題なんです」
今週は、そんな横田の所属先「太平洋クラブ」主催の三井住友VISA太平洋マスターズだ。
座右の銘を胸に、ホストプレーヤーとして魂のこもったプレーを披露して、地元ファンを魅了したいところだ。

※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。

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