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片山の時代は続くのか!? 石川遼への期待は尽きないが…/2009年国内男子ツアープレビュー

2009年の国内男子ツアーは、前年度の25試合を維持。世界的な景気悪化の渦中にあり、やはり2008年シーズンの盛り上がりが不況に負けない追い風となったようだ。石川遼がアマチュア時代に衝撃的な勝利を挙げた「マンシングウェアKSBカップ」が開催を見送った(現在も調整中)代わりに、プロ初タイトルを獲得した「関西オープン」がレギュラーツアーに昇格。賞金総額はツアー開催規定の最低限となる5,000万円だが、石川がディフェンディングチャンピオンとして迎えるとあり、高い注目を浴びての新規開催となるはずだ。

賞金王争いの大本命は、やはり片山晋呉の名前が挙げられる。ショット、パットともに好調を維持し続けた昨シーズン、平均ストロークは69.57を記録。「いろいろ優っていないとマークできない数字だと思う。これを69.4台にするにはどうすればいいか、考えながらプレーすればもっと強くなれるはず。そのことをテーマに掲げてやっていきたい」。念願の永久シードも獲得し、賞金王奪還も果たした片山だが、この飽くなき向上心を持ち続ける限り、片山の時代は続くことになるだろう。

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昨シーズンに大ブレイクを果たし、終盤戦まで賞金王争いを演じた矢野東にとっては真価を問われるシーズンとなる。もともと得意だったパットに加え、ショットの精度が大きくアップ。フェアウェイキープ率やサンドセーブ率が大幅に上昇し、ツアートップクラスの安定感を備えたゴルファーへ成長を遂げた。昨シーズン後半のようなプレーを春先から続けることができれば、自ずと賞金王への道は開けるはずだ。

そして、昨シーズンに華々しいルーキーイヤーを送った石川遼。賞金ランキング5位という数字、恐るべきスピードで進化を遂げている現状を鑑みれば、賞金王のタイトルも夢ではない。自身も課題にしている体力の問題さえクリアになれば、昨シーズン以上のサプライズを起こす可能性は十分だ。加えて、昨シーズンに初優勝を遂げた甲斐慎太郎小田孔明、未勝利ながら着実に成長を遂げている岩田寛ら若手たちの存在も見逃せない。

懸念点を挙げるとすれば、良くも悪くも石川の出場や成績によってトーナメントの注目度が偏る傾向にあることか。緩やかに、しかし確実に世代交代が進んでいる男子ツアー。この変化に新たなゴルフファン層が増えていることは紛れもない事実なだけに、この盛り上がりを継続するためにも男子ゴルフ界全体の底上げが必要になるだろう。

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