倉本昌弘が国内男子ツアーの選手会長に復帰
石川副会長も賛成!倉本選手会長の改革が始まった
今週開幕する国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の会場となる、東建多度カントリークラブ・名古屋で10日(火)、JGTO(日本ゴルフツアー機構)選手会の理事会と、その後に出場選手が集まっての総会が行われた。
15時30分に始まった総会は、予定時刻の16時30分には終了。今季選手会長に就任した倉本昌弘は、「予定時間内に終わりましたよね。これも私が目指す選手会なんです」と、メディアの囲み取材で語り始めた。
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倉本会長は「選手に負担をかけない、そして次期会長に誰でもなれるような環境づくりを目指しています」と、就任会見時にも掲げたテーマを改めて口にした。そして、総会の資料をメディアに配布し「皆さんに公表するのも選手会のつとめだと思っています」と続ける。
この日のテーマは9つの承認議案と10の報告事項があったが、倉本会長の音頭で進められた総会は異論も反論も出ずに順調に進められた。その中で倉本会長が「これは決定ではありませんが」という前振りをしてから「1つは、昨年の優勝者にその試合のポイントを語ってもらいDVDにまとめたいこと」。解説者の1人として倉本会長から勧誘を受けた石川遼同副会長は「チャリティとして販売することには賛成です。みんなで協力していくべきだと思います」と迷わず同意する。
「もう1つは、選手のキャディバッグにGPSを付け、どの選手がどこでプレーをしているのか、残り何ヤードなのかなど、ギャラリーだけでなく、メディアにも役立つプランです。さらに、チャレンジツアーの出場資格などの見直しを掲げています」と具体的な議案を話し出した。
チャレンジツアーは現状、レギュラーツアーのシード選手は出場できないが「その規定から、たとえば3名は可能にして、認知度の高い選手が出場するだけで、注目度は上がり、スポンサー企業への参画誘致へ結びつくと考えています」と力説する。
また、昨年「東日本大震災への義援金」として選手会では、賞金の6%を捻出していたが、ランキング下位選手への負担軽減を考え、DVD販売や、GPSによるサービスの有償提供の報酬をチャリティにあてて行きたいと話す。これらは、倉本会長が中心になって進めている選手会改革の第1歩だが、今後もゴルフ界発展と社会貢献を目指した新たな取り組みが次々に始まりそうだ。(三重県桑名市/本橋英治)