JGTO新指標ポイントランクのいまを探る トップの細野勇策「自分にとってはプラス」
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 事前(27日)◇ JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7480yd(パー72)
今季から国内男子ツアーでは年間タイトルを争う指標がポイントランキングに変更された。前週の国内メジャー「日本プロゴルフ選手権」で6大会(加算対象のメジャー「マスターズ」、「全米プロ選手権」を除く)が終了し、1093.925ポイントでトップに立つのは日本プロを制した細野勇策。従来の賞金ランキングから変更となり、選手たちがいまどのように感じているかを探った。
賞金ランクも1位(4595万4722円)の細野は、「選手もまだ未知数です。シードのボーダーがどれくらいになるのか、みんな全然分かっていないので」と率直な心境を明かす。そもそもポイント制導入の目的は、試合ごとに大きく差が出る賞金ではなく、年間を通じたパフォーマンスを反映させる指標とするためだった。高額賞金大会によるいわゆる“一発逆転”はなくなり、コツコツとポイントを積み重ねる必要がある。「予選を通ることが一番大事になってくるかと思う。自分はプレースタイル的に上位に行って(次は)予選落ちして…というタイプではなく、10~20位をうろうろしているような選手。その点では自分にとってはプラスかな」と分析する。
もちろんすべての大会が同じではなく通常の優勝ポイント(500pt)を基準に、国内メジャーは1.25倍(625pt)、海外メジャーは1.5倍(750pt)と増加。さらに特徴的なのは賞金総額によって「賞金2億円以上の大会で10%増」、「1億円以上で5%増」、開催歴によって「40年(回)以上を開催する大会で5%増」と定められていること。例えば今年で55回目を迎える本大会は「5%増」となる。細野は「すごく良いと思う。例えば賞金を多く出してくださっているところが高いというのは、モチベーションにもつながるんじゃないか」と前向きに捉えている。
選手会長で昨年大会覇者の阿久津未来也は「選手内でそんなに戸惑いみたいなのは起きていない。ポイントレースになって、優勝の価値がある程度統一された。みんな前向きに考えてくれていると思っている。休めなくはなったねという話は出ていて、20ptでも30ptでもポイントを稼いでいくことが大事になってきている」と語った。昨シーズンの賞金王は金子駆大だったが、ポイントランク1位は生源寺龍憲だった。新制度によって年間王者だけでなく、シード争いにも影響が出るのは必至。本格化するシーズンの中で、選手たちの戦略も変わっていくのだろうか。 (岡山県笠岡市/中村文香)