35年ぶりレフティVを導いた“ドット” 細野勇策はデビュー戦2ホール目からクローグリップ
◇国内メジャー初戦◇日本プロゴルフ選手権 センコーグループカップ 最終日(24日)◇蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀)◇6991yd(パー72)◇晴れ(観衆3589人)
23歳の細野勇策が待望の初優勝を日本タイトルで飾った。自身9度目の最終日最終組を1イーグル3バーディ、3ボギー「70」で回り通算15アンダー。出だし1番(パー5)で手前のカラーからチップインイーグルを決めた直後に2連続ボギー、さらに3連続バーディと出入りの激しい前半で2つ伸ばしてリードを奪い、サンデーバックナインに手堅く9つのパーを並べた。日本人レフティとしては1991年「ダイドードリンコ静岡オープン」の羽川豊以来、35年ぶりの優勝だった。
昨年国内ツアーで唯一予選落ちを喫した8月「リシャール・ミル チャリティトーナメント」の後からトップでクロス気味だったスイングの改造に着手。ダウンスイングにかけてのブレを少なくし、方向性を上げることを目指しながら、契約するピンのクラブで統一したセッティングも折に触れて手を加えてきた。
3モデル混在のアイアンにおいて、5番と6番の長い番手2本を「G440」にスイッチしたのは前年「日本プロ」の開幕前日から。高弾道でグリーンに止めていけるよう、よりやさしいモデルを投入した。
「G440 LST」を使うドライバーは、ロフト角を表記の10.5度から1度寝かせてある。スイングの安定感を高めたことでフェアウェイキープ率は昨季53.663%(部門別81位)から57.895%(32位)に向上。その裏で1Wのひと工夫が飛距離キープに貢献している。
初優勝を支えたクラブとして即答したパターは、国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」からヘッドにアライメント用の白いドットを入れた。「いま出ている新しいパターにはドットがついているものが多い。そのメリットを(メーカースタッフに)聞いて、しっくり来たので自分も試してみよう、と。芯で構えやすくなってストロークも安定しましたし、芯で当たるから直進性も上がる。すごく良くなっていると思います」。ジュニア時代は左打ち用のクラブを手に入れるだけでもひと苦労だったが、メーカー側が細野との契約を機にツアーバンにレフティ用のヘッドを完備。盤石のサポート体制を敷く。
ちなみにクローグリップのスタイルは、高校1年生でアマチュアとしてツアー初出場だった2018年「マイナビABCチャンピオンシップ」の初日2ホール目から取り入れたことを鮮明に覚えている。「初めてですごく緊張して、スタートホールで10mくらいのパターが半分くらいしかいかなかった。地元の先輩が『クローグリップがいい』と言っていたのを思い出して2ホール目で試したら、3mくらいのパーパットが入ったんです。それ以来、ずっとですね」と笑った。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ピン G440 LST(10.5度を11.5度に調整)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD GC(長さ44.75インチ、重さ60g台、硬さTX)
グリップ:エリートグリップ
フェアウェイウッド:ピン G440 MAX (4番17度、7番21度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD GC(4番=70g台、X/7番=80g台、X)
アイアン:ピン G440(5、6番)、i230(6~8番)、ブループリント T(9番、W)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー120(TX)
ウェッジ:ピン s159(52、56、60度)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー120(X)
パター:ピン 2021 KUSHIN 4