「あんまり言えないですけど」 石川遼の投入パター“極太”グリップの狙いは
◇国内男子◇前澤杯 MAEZAWA CUP 初日(24日)◇MZ GOLF CLUB(千葉)◇6652 yd(パー70)◇曇り
石川遼にとっての2025年初戦、3月のアジアンツアー「ニュージーランドオープン」ではオデッセイのツノ型“トルクレス”パター「Ai-ONE Square 2 Square #7」プロトタイプを、国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」では同ブランドの「TEN」プロトタイプを投入したが、今週はピン型パターに変わっていた。
オデッセイ「ホワイト ホット OG #1WS パター」を試合で使うのは初めて。長さは36インチの中尺、しかもグリップはスーパーストローク「ゼナジー TOUR 3.0」と“極太”の17インチを挿している。「長いものを挿すことで、グリップ側もヘッド側も重いカウンターバランスになっていて、一体感があって良いなと思った」と、今週月曜にテストしたものを実戦投入。
「いろいろ試しながらですね。やってみたいことがあって、あまり言えないんですけど」と言葉を濁したが、ショットの安定感が増した今季は、よりショートゲームの調整に時間を割いているということか。一般的にカウンターバランスとは、手元の重量を上げてヘッドを振りやすくすることで、安定感とコントロール性を高めるもの。「ヘッド自体も普通のピンタイプよりもワイドなので、やさしめではある。ゆっくりストロークできる、良いパターではあります」と今週は最終日まで使う予定だ。
この日は出だしの1番からショートするパッティングが続いたが、「途中からは合わせていけた」とそれも序盤まで。前半は惜しいパットが続いてビッグスコアとはならなかったが、後半はボギーなしの2バーディでプレー。3バーディ、2ボギーの「69」で回り、1アンダー67位で初日を終えた。
「全体的には悪くないので、修正して、3日間でさらに良くできるように頑張りたい」。予選落ちのない今週、残り3日間での巻き返しを目指して練習へ向かった。(千葉県睦沢町/谷口愛純)