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ツアープレーヤーたちのライバル関係<宮瀬博文&横田真一>

あまり知られていないが、宮瀬と横田は、ジュニア時代をともに戦った仲で、互いの長所も短所も知り尽くしている、いわば幼馴染みのような関係である。プロになった今でも良き親友で良きライバルの二人だが、どちらかといえば、より相手を強く意識しているのは横田のほうだといっていいだろう。

人生設計を考えて、高校→大学とごくあたりまえの進路をとった横田とは対照的に、中学卒業後すぐに研修生となって一直線にプロの道を目指した宮瀬は、史上最年少の21歳でシード選手の仲間入りを果たした。ツアー1勝の横田に対し、宮瀬はすでに6勝をあげている。

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もちろん、どちらの生き方が正しいかということではない。ただ、人生は一度きり。自分には歩むことがなかったまったく別の道を、迷うことなく突き進んだ宮瀬の生き様は、横田にとってはある意味とてもまぶしく、今でもいちばん気になる存在なのだ。

その宮瀬が、いよいよ今年、米ツアーに本格参戦を果たす。昨年末の出場予選会『ファイナルクォリファイングスクール』で、ランク28位に食い込み、出場権を手に入れた。その資格で、今週開催の『ソニー・オープン・イン・ハワイ』で初戦を迎える。

尊敬する先輩で師匠の丸山茂樹を筆頭に、田中秀道横尾要久保谷健一・・・。練習仲間が次々と、世界への挑戦を果たしていく。昨年、横田はこぼしたものだ。「なんだか自分だけ取り残されていくような感覚は拭えない」と。

そして、生涯のライバルと言ってもいい宮瀬にもまた一歩、リードを許したのだ。

「なんとか、みんなに追いつきたいよね」。今年32歳。ライバルに刺激をうけて、横田がターニングポイントを迎えそうだ。

※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。

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