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河本力「322.6yd」は米ツアー2位相当でも… 日米300yd超の人数は桁違い

日本では今季、河本力が平均ドライビングディスタンス(DD)で「322.6yd」を記録した。国内男子ツアーで同部門の計測が始まった1995年以降、初めて320ydの壁を破った。

米ツアーでも今季、ロリー・マキロイ(北アイルランド)が歴代最高の「326.3yd」をマーク。2位に「321.7yd」のピーター・クエストが続いた。日米で気候やコースなど条件の違いがあるため単純に比較はできないが、マキロイと4yd弱しか違わない河本の数値は“米ツアー2位相当”になる。

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米ツアーに挑んだ日本勢の多くは飛距離の差に苦しんできたが、トップのデータがこれだけ接近してくれば、もう過去の話…と思いたいけれど、事はそう単純ではない。

平均「300yd超え」は日米ツアーで開き

飛ばし屋の基準を「300yd以上」とした場合、日本ツアーでは今季14人が誕生した。これはチャン・キムが「315.8yd」で1位になった2019年の13人を上回り最多だが、米ツアーは今季なんと98人もいる。ちなみに日本ツアー14位の勝俣陵は「300.7yd」で、米ツアー14位のキース・ミッチェルの「313.7yd」とは13yd差がある。

「310yd以上」ではどうか。日本ツアーではキム(16、17、19年)、幡地隆寛(19、20-21年)、河本(22、23年)、杉原大河伴真太郎(いずれも23年)の5人しか達していない領域に、米ツアーは今季だけで33人が届いている。

日本のDD初代1位(95年)は尾崎将司で「287.7yd」。同年の米ツアーは1位がジョン・デーリーの「289.0yd」で、ツアー平均値は95位相当の「262.7yd」だった。これは日本の67位相当になり、現在ほどの差はなかったと言える。

しかし、タイガー・ウッズがプロ転向した96年終盤以降、フィジカルの強化が当たり前になった米ツアーでは97年にデーリーが「302.0yd」で初の300yd超えを記録(ウッズは同年294.8ydで2位)すると、04年には2桁(15人)を突破。ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)が01年に初の大台(300.8yd)を突破し、19年にようやく2桁(13人)に到達した日本との差をぐんぐん広げていった。

こと飛ばしに関して、日本は米国に層の厚さでまだまだ及ばないのが現状だ。

<直近10シーズンの日米ツアー平均300yd超え選手数>
・2023年/日14人(河本力 322.6yd) - 米98人(ロリー・マキロイ 326.3yd)
・2022年/日7人(河本力 315.7yd) - 米98人(キャメロン・チャンプ 321.4yd)
・20―21年/日8人(幡地隆寛 313.0yd) - 米61人(21年ブライソン・デシャンボー 323.7yd)、米72人(20年ブライソン・デシャンボー 322.1yd)
・2019年/日13人(チャン・キム 315.8yd) - 米50人(キャメロン・チャンプ 317.9yd)
・2018年/日3人(額賀辰徳 302.9yd) - 米58人(ロリー・マキロイ 319.7yd)
・2017年/日2人(チャン・キム 314.2yd) - 米43人(ロリー・マキロイ317.2yd)
・2016年/日2人(チャン・キム 311.3yd) - 米27人(J.B.ホームズ 314.5yd)
・2015年/日0人(額賀辰徳 298.9yd) - 米26人(ダスティン・ジョンソン 317.7yd)
・2014年/日0人(ホ・インヘ 299.16yd) - 米25人(バッバ・ワトソン 314.3yd)
・2013年/日0人(ブレンダン・ジョーンズ 298.3yd) - 米13人(ルーク・リスト 306.3yd)
※カッコ内は当該シーズンのDD1位。日本は2020年と21年は合併シーズン。日本ツアーのデータは小数点2桁を四捨五入

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