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史上7人目のアマチュア優勝 杉浦悠太までの偉業の軌跡

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(19日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7042yd(パー71)◇

杉浦悠太が日本男子ツアーで史上7人目(8回目)となるアマチュア優勝を達成した(1973年のツアー制施行後)。快挙を達成してきたのは、いずれ日本のゴルフ史に残る選手たちばかり。ツアーの伝統に名を刻んだシーンを振り返った。

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■1980年「中四国オープン」 倉本昌弘(当時25歳19日)

日大時代に「日本学生」で4連覇、「日本アマ」3勝という輝かしいアマチュアキャリアの締めくくりは、地元・広島県で行われた大会(福山CC)。初日「69」からアンダーパーを3日間重ね、最終日「74」としながら初勝利を飾った。翌年にプロテストに合格。なお、同大会では84年まで5連覇。87年から2連覇を達成した。

■2007年「マンシングウェアオープンKSBカップ」 石川遼(15歳245日)

東京・杉並学院高に入学して間もない5月、初めて出場したプロの試合で優勝した。初日が暴風のため中止となり、最終日に決勝2ラウンドが行われた。3アンダー23位タイから36ホールで9つスコアを伸ばしてホールアウト。15歳の初々しい姿に、テレビ中継で名付けられた「ハニカミ王子」のニックネームはゴルフ界の枠を超えた。

■2011年「三井住友VISA太平洋マスターズ」 松山英樹(19歳251日)

11年4月のメジャー「マスターズ」でアジア勢初のローアマチュア賞を獲得した逸材は当時大学2年生。平日の悪天候で54ホールに短縮された競技で2位に2打差をつけて終えた。最終18番(パー5)、2オンからのイーグルフィニッシュは語り草に。アジア出身選手として初のマスターズチャンピオン(2021年)のツアー初優勝だ。

■2019年「三井住友VISA太平洋マスターズ」 金谷拓実(21歳178日)

当時の世界アマチュアランキング1位が2011年大会の松山英樹以来となるツアー史上4人目のアマ優勝。最終組で争ったショーン・ノリス(南アフリカ)と首位で並んで迎えた最終18番(パー5)で、2オンに成功。7mのスライスラインをねじ込んでイーグルを奪った。プロ転向は約1年後、新型コロナ禍の2020年秋だった。

■2021年「パナソニックオープン」 中島啓太(21歳94日)

金谷と日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームを牽引した原石は当時、日体大の3年生。最終日に1打差4位から5バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算18アンダー。首位で並んだ永野竜太郎とのプレーオフ1ホール目で制した。1カ月後の「アジアパシフィックアマチュア選手権」で優勝し、松山、金谷に続いてアマとして「マスターズ」に出場した。

■2022年「パナソニックオープン」 蝉川泰果(21歳257日)

アマチュア優勝から1年、東北福祉大4年生が同じ大会で中島に続いた。最終日最終組から5連続を含む8バーディ、2ボギーの「66」で回り、通算22アンダー。同年6月には下部ABEMAツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」を制し、アマチュアとして初めてレギュラー、下部ツアー大会で優勝した。

■2022年「日本オープン」 蝉川泰果(21歳285日)

アマとして第1回大会(1927年)の赤星六郎以来となる95年ぶりのナショナルオープン優勝。後続に6打差をつけて単独首位で迎えた最終日に「73」とスコアを落としながら、2打差で逃げ切った。ツアーで初めてアマで2勝し、2週後にプロ転向。23年4月の「関西オープン」でプロ初優勝を飾った。

■2023年「ダンロップフェニックス」 杉浦悠太(22歳68日)

後続に4打差を付けてスタートした最終日を「71」のパープレーで回り、ともにアマ優勝経験者の中島、蝉川に3打差をつけて逃げ切った。4年ぶりに出場した松山も寄せ付けず、50回目の記念大会で快挙を達成。2カ月半前の9月には、下部ABEMAツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジ」で史上8人目の下部アマ制覇も果たしていた。

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2023年 ダンロップフェニックストーナメント



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