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賞金ランク1位争いは「いい準備をした方が…」 中島啓太は金谷拓実と予選同組

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 事前(1日)◇ABCGC(兵庫)◇7217yd(パー72)

次週「三井住友VISA太平洋マスターズ」終了時に賞金ランク1位になれば手にできる、来年の米PGAツアー及び米下部ツアー最終予選の出場権獲得へ。同ランク2位の中島啓太は「かなり大事なランキングだし、しっかり意識しています」と話した。

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ランク1位の金谷拓実とは、約120万円差。賞金総額1億2000万円の今大会では計算上、単独23位(賞金122万4000円)で逆転可能だ。「一打一打集中して」と口にしたセリフも、多くのプロが決まって使う“常套句”でなく本音だろう。

2週前、日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」は51位に終わった。自分のスイング動画を見て気づいたのは「夏より振れていなくて、曲がっていること」だった。「曲げたくないという意識がある分、どこかで緩んだりしていたんだと思います」。またパッティングは「あれだけ速いグリーンは久々だった」とラインのイメージ作りに苦労した。

今大会の予選ラウンドは金谷と同組で回る。「金谷さんが陰ですごく準備しているのは間違いないですから」。2学年上の25歳の先輩との“直接対決”の鍵を「いい準備をしてきた方が…」と話した。「ZOZO」後、オープンウィークの前週にスイング、パットでできる限りの修正をしてきた自負がある。

一方、金谷は力みなく、今大会への抱負を語った。次週終了時の賞金ランク1位について「もちろん目標ではあるけど、毎週やることは変わらないので」。31位に終わった「ZOZOチャンピオンシップ」後、オープンウィークの前週は広島の実家で数日過ごし、普段通りのトレーニングと練習で調子を整えた。

「最終日以外は天気予報もいいみたいなんで、スコアは伸びると思うけど、自分は一打一打、一生懸命やるだけなんで」。中島との僅差のつばぜり合いを前に、当たり前のことを当たり前に口にした。(兵庫県加東市/加藤裕一)

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