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「二度と打ちたくない。全て台無し」 中島啓太の痛恨の一打

◇国内メジャー◇日本プロゴルフ選手権 最終日(30日)◇恵庭CC(北海道)◇7441yd(パー72)◇曇り(観衆1527人)

5打差逆転を狙って最終日に臨んだ中島啓太は出だしの1番でバーディを奪い、4番(パー3)でもスコアを伸ばして快調に滑り出した。折り返し直後の10番からは3連続バーディを奪った。

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しかし、首位と1打差で迎えた15番で「完璧なドライバーショット」からボギーをたたいた。フェアウェイに落ちたボールがダウンスロープで勢いよく前に跳ね、転がり続けて、ティイングエリアから約340yd先の池に消えた。「完全にジャッジミスというか、二度と打ちたくないようなボギー」と唇をかんだ。

「絶対に池に入らないと思って毎日やっていましたし、きょうも同じようにやっていた。3番ウッドで打って、いい距離を残してスピンかかるセカンドショットを打つ選択肢もあったけど、あれは完全にジャッジミス。全てを台無しにしてしまった」。痛恨の一打で失った流れは最後まで取り戻せなかった。

17番でも落とし、5バーディ、3ボギーの「70」。優勝した平田憲聖と4打差の5位で4日間を終えた。「トップ 10 に入ってまずは良かったと思いますけど、あの 15 番のティショットは絶対に忘れないと思いますし、今後に引きずらないように気持ちを切り替えることに集中したい」。この経験を次につなげる。

中島同様、平田と同学年の蝉川泰果も悔いの残る一日だった。首位と5打差の6位で最終日に臨んで、12番までに4バーディを奪い、一時は首位と1打差まで詰め寄った。しかし、13番から14番の間にあるリーダーボードが不意に目に入り、「意外と(上が)伸びてなかったので、『いける』と思ってしまった」。攻めの姿勢が一瞬揺らぎ、ショットがわずかに狂い始めた。

14番のティショットを曲げて、混戦の中で痛恨のボギーをたたいた。「獲らないといけないところで獲れなかった。プレッシャーに負けた自分がいる」と肩を落とした。

それでも、平田と2打差の2位フィニッシュ。「2勝目を憲聖が飾る形になって悔しい気持ちはあるけど、でも、まだまだ先が長いと思っているので、今年が終わったら自分が上にいた、というのが理想でもあるので、それを目指して頑張りたい」と前を向いた。

蝉川と同じ2位フィニッシュの金谷拓実も「後半でなかなか伸ばしきることができなかった」と、1バーディ、1ボギーで伸ばせなかったサンデーバックナインを悔やんだ。

平田と同じ最終組で回った。「平田選手は最後も気迫あるプレーを見せていましたし、優勝するに相応しいプレーしていたと思う」と勝者をたたえ、「残りのシーズンも自分らしいプレーを続けていきたい。日本オープンもあるので、そこでも優勝目指してプレーしたい」と、シーズン後半戦に向けて気を引き締めた。(北海道恵庭市/内山孝志朗)

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