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初優勝はまたもお預け 上井邦浩「ヘタですね、ゴルフが」

◇国内メジャー◇日本プロゴルフ選手権 最終日(30日)◇恵庭CC(北海道)◇7441yd(パー72)◇曇り(観衆1527人)

前半を1アンダーの「35」で回り、単独首位で迎えた14番。上井邦浩の2打目は、グリーン手前のバンカーに捕まった。「バンカー(の砂)が硬いので、それを意識したら(ヘッドが)ちょっと薄く入った」。ボールはグリーンをオーバーしてカラーまで転がった。「あそこ(バンカー)に入れたセカンドショットがひどかった」と痛恨のボギー。バーディを奪った平田憲聖に首位の座を譲った。

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続く15番では176ydの2打目で6番アイアンを握ったが、「距離が合わなかったから軽く打ったら、ちょっと(芝を)かんだ感じ。1番ダメなミス」。グリーン手前に広がる池に入れてダブルボギーをたたき、優勝戦線から脱落した。

首位と1打差の2位で出たこの日は「一日中、ショットが全然しっくり来てなかった」。2バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「75」と落とし、通算6アンダー9位で終戦した。「きょうが良くなかったら、良くないですよね。なんか、ちょっと…。きょうはあまり気持ち良くなかったです」。2年ぶり、10度目の最終日最終組だったが、悲願の初タイトルはまたもお預けとなった。

昨年の秋には左手親指の腱鞘炎を発症し、ツアーを一時離脱した。けが以前のスイングが再現できないもどかしさも感じている。プロ19年目の40歳は「(けがの影響が)なくはない。感覚が毎回違うというのはあるけど…。でも、ヘタですね、ゴルフが」と言葉少なに語り、コースを後にした。(北海道恵庭市/内山孝志朗)

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