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2007年国内男子ツアープレビュー 王者を追随するライバルたち

1993年度の39試合を境に、試合数の減少に歯止めがかからない国内男子ツアー。2007年も、前年度から5試合減の24試合と厳しい状況下でスタートを切る。しかし、確かに光明は差し始めている。中嶋常幸を抜いて単独3位となる、5度目の賞金王に王手をかけた片山晋呉の存在だ。1998年の尾崎将司以降、毎年異なる名前が賞金王に名を連ねていた近年。2004年から3年連続賞金王に輝いた片山の突出した強さとスター性は、誰もが認めるところ。2007年度も、片山を中心としたシーズンが展開されることだろう。

しかし、一時代を築きつつある王者安泰の時は長く続かないかもしれない。少しずつではあるが、背後に迫る足音は確実に響きを高めている。その先頭を歩んでいるのが、前期賞金ランキング2位に食い込んだ28歳の谷原秀人だ。全英オープンでは5位タイに入り、海外メジャーにも物怖じしない精神力の強さも証明した。2006年のシーズン中盤まで、片山と賞金王争いを演じた勢いを後半戦まで持続できれば、若き賞金王の誕生も夢物語ではない。

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底知れぬ実力を秘める海外勢にも要チェックだ。今季マスターズ出場権を手にしたジーブ・ミルカ・シンや、2007年度の欧州ツアー開幕戦で優勝した韓国のY.E.ヤンなどは、世界レベルの実力を持つ不気味な存在。今シーズン、台風の目となる可能性は十分にあり得る。

若手の成長にも期待が膨らむ。前季に目覚しい活躍を見せ、初シードを獲得した35歳以下のプレーヤーが実に9人。国内史上最年少記録でシード権を手にしたドンファン(韓国)や25歳の岩田寛、初優勝を挙げて一層の活躍が見込まれる武藤俊憲に市原建彦、ユニークな言動や行動で人気の高い、すし石垣を始め、個性豊かな面々が新風を吹き込んでくれるはず。挑戦者の特権である思い切りの良さを武器に、様々なサプライズを起こしてくれるに違いない。

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