<スコア>ダンロップフェニックス
2021年 ダンロップフェニックストーナメント
期間:11/18〜11/21 場所:フェニックスCC(宮崎)
タイガーを見た宮崎でデビュー 杉原大河の「僕らしい」プロ初バーディ
◇国内男子◇ダンロップフェニックス 初日(18日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7042yd(パー71)
名前の由来にもなったタイガー・ウッズを“初めて見た”のはこの地だった。ゴルフ界の永遠のスーパースターが大会で初めて優勝した2004年、連覇した05年。杉原大河は家族に連れられてフェニックスCCを歩いたという。「ゴルフを始めていたか、いなかったかという時期。そのへんの枯葉を拾って遊んでいたみたい。プレーはぜんぜん見ていません」。まだ小学生になる前の頃の話。記憶があいまいなのも仕方がない。
<< 下に続く >>
15年以上が経過した今年、杉原はプロデビュー戦として本大会に出場した。前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で8位に入り、今週月曜日(15日)にプロ転向。ウエアやキャディバッグは先週までと同じ、在籍する東北福祉大のもの。スタートティに立っても、気持ちも「ぜんぜん変わりませんでした。何か僕も変わるかと思ったんですけど。アマチュアの頃より緊張せず、ワクワク感があった」と落ち着き払っていた。
2ホール目の2番でボギーが先行。その後4番(パー5)でプロとしての最初のバーディが来た。1Wショットを左の林に入れ、2打目を木に当てて、3打目の残りは200yd。「バンカーに入れてもいい」と思って打った5Iでのショットは想定より高く上がり、枝と枝の間をすり抜けてピンそば50㎝についた。「めちゃラッキー。ある意味、僕らしい初バーディ」とハプニングだらけの道のりを笑った。
アマ時代から定評のあった飛距離性能はプロの世界でもそのまま通用する。キャリー280yd以上が出れば1オンできる13番のティショットは3Wでチャレンジ。グリーン左のバンカーに入れてバーディを奪った。ドライビングディスタンスは平均310.5ydで4位。それも計測対象となる2ホールのうちの1つは林に入れながらこの数字だ。
「もともとは出られないはずだった試合。楽しむしかない」と臨んだプロ初ラウンドは6バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「68」。首位と5打差の3アンダー14位という上々の滑り出しにも驚く人はいない。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)