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賞金シード争いの“主役”に 決断迫られる藤田寛之「あきらめるのはイヤ」

◇国内男子◇ダンロップフェニックス 初日(18日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7042yd(パー71)

藤田寛之をして、52歳のいまは「難しいお年頃」なのだそうだ。賞金ランキング68位の現状は到底満足いくものではなく、「やらせてもらえるからにはレギュラーツアーでやりたい」とシード権の維持に懸命。他方では「シニアツアーにも出ろ」という声も年々、耳に届くようになった。決断のひとつひとつが、身の振り方にかかわる昨今だ。

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次週「カシオワールドオープン」終了時に65位に入らなければ、23シーズン連続で守っている賞金シードを喪失する。来季の出場権を確保するためには、12月の最終予選会を上位で通過するか、藤田が有している「生涯獲得賞金上位25位の資格」の権利を行使するか。シードのボーダーラインに届かなければ選択を迫られる。

この秋はいよいよ、ここ数年で同じ境遇に置かれた選手たちに意見を求めた。「手嶋多一深堀圭一郎近藤智弘…」。年下も含めた“先輩”たちからのアドバイスはほとんどが「生涯獲得賞金」で得たギフトをまずは使うべきというススメ。「なにせボールコントロールができないから前向きになれない」とショットの長引く不振から、数週間先を楽観視できない。

「でも、あきらめるのが一番イヤ。常に一生懸命やりたい」という気持ちが今は支え。瀬戸際の今大会、初日に5バーディ「66」をマークして5アンダー6位で滑り出した。

「奇跡が起きた。自分でもよくわからないスコア」と首をひねるが、テークバックを深くするスイング修正を思いついたのは、前日ホテルの部屋で繰り返したシャドースイングがあったからだった。3番(パー3)では右に飛び出したティショットがグリーン脇の木の枝に当たって“OK”についた。「神様に『がんばれ』と言われているような。そんな寂しいことを思いながらプレーしていた」と考えにふける。

光をなかなか見いだせない状況にあっても、新型コロナ禍でギャラリーが会場にわずかでも戻ってきたことに心が動く。ここ2試合、そして次週も制限付きでギャラリーの入場が認められた。「いつものように声をかけてくれる。そういうところでやってきた身としては“焦点が合う”というか、“芯をくっている”感じがしてうれしい。(グランド)スタンドが新鮮なのは不思議な感覚」。ツアープロとしての醍醐味は若手に易々と譲れない。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)

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