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中西直人の日の出はもうすぐ オリジナルブランド「SANRISE」に込めた思い

◇国内男子◇ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ 初日(28日)◇美浦ゴルフ倶楽部 (茨城)◇6988yd(パー71)

33歳の中西直人は自身のオリジナルブランド「SANRISE」のウェアを着用している。その昔、「オンリーワンになる」と無地のポロシャツに自らワッペンを貼り付けていたのをきっかけに人との縁に恵まれ、立ち上げに成功した。

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「ハットがすごく好き」で、帽子づくりに始まったブランドはその後、キャディバックなどのアイテム制作に着手。ハットは首周りの日焼け防止にも効果的で、ツアー会場にいるカメラマンからも一目置かれている。前週の「ZOZOチャンピオンシップ」でも、海外の選手から「『お、なんだ?』とか『ユーチューバーっぽいな』とかめっちゃ言われました」と、うれしい反応があった。

ウェアの展開は2020年9月に本格的に始動した。シャツのデザインも工夫を凝らしている。ちぎった折り紙を集めたようなカラフルな柄は「娘が考えた」もの。大胆に赤と白が配色されたモデルは、スポンサーであるサトウ食品の「サトウのごはん」をモチーフにした。「自分が着たい服を着る」というモットーを持ちながら、周りを楽しませる遊び心を忘れない。

ブランド名は、日の出を意味する「SUNRISE」のUをAにしてひっくり返したものだ。2015年に結婚し5歳と3歳の娘がいる。「Sは長女の寿華(すみか)、Aは妻の愛莉(あいり)、Nが僕(なおと)で、Rは次女の莉華(りはな)」と家族4人のイニシャルを並べた。「ちょっと当て字で無理やりですけど、家族で“RISEしていくぞ”ということと、『日の出』をかけて」という願いを込めた。

今年はプロ12年目のシーズン。「シード獲ったのはプロ入り10年目のことだった。(当時)妻から『日が昇る前が一番暗いよ』って言われたのをきっかけに何かできればなって」

転戦中、ウェアにスポンサーのワッペンがいつでも貼れるように「ものさしとアイロンとクッキングシートだけは持ち歩いています」という。ツアー屈指のエンターテイナーはこの日、「67」で回り、トップと3打差の4アンダー7位で発進した。愛する家族を、いずれさんさんと照らす太陽は顔を出し始めている。(茨城県美浦村/石井操)

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