前回覇者・宮本勝昌ら5人が首位に並ぶ大混戦 金谷拓実は2打差へ後退
2021年 中日クラウンズ
期間:04/29〜05/02 場所:名古屋GC和合コース(愛知)
「日本語は本で勉強」兵役明けのソン・ヨンハンが復帰3戦目でV争い
◇国内男子◇中日クラウンズ 3日目(1日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)
2年のブランクを感じさせないのはゴルフだけではない。ソン・ヨンハン(韓国)には日本語でのコミュニケーションも衰えた様子はなかった。「軍隊にいるあいだ、本を買って勉強していました。漢字は難しいけど、ひらがな、カタカナは分かるようになった」。今では外食時のオーダーも、写真を見る必要がなくなったという。
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韓国の成人男子の義務である兵役のため、2018年シーズン終了後に母国に帰った。入隊したのは北緯38度線の近く、「北朝鮮が見えるところ」の陸軍。ゴルフクラブをほとんど握らず緊張の解けない日々を過ごしたが、視線は日本ツアーにも向いていた。「言葉を話せればもっと楽しいはず」と、シード権の凍結を経た復帰を心待ちにして準備を怠らなかった。
カムバック初戦の「東建ホームメイトカップ」から2試合続けて予選を通過し、3試合目の今大会で第2ラウンドのベストスコア「64」をマークした。32位から5人が並ぶ通算7アンダーの首位に急浮上。54ホールの短縮競技でさっそく優勝争いができる。
「まだ18ホールあるし、兵役が終わって3試合目。調子が上がってきたけれど、まだ試合勘は戻っていない。集中できないときもある。久しぶりに後ろの組で回るから、集中して頑張ります」。厄介なコースに、悪天候予報。無欲は強い味方になる。(愛知県東郷町/桂川洋一)
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