新型コロナの陽性反応 体調不良でスタート前に棄権/国内男子ゴルフ
2021年 中日クラウンズ
期間:04/29〜05/02 場所:名古屋GC和合コース(愛知)
選手1人がPCR検査で新型コロナ陽性 最終ラウンドは予定通り実施
◇国内男子◇中日クラウンズ 3日目(1日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)
日本ゴルフツアー機構(JGTO)と大会主催者は、体調不良で第2ラウンドスタート前に途中棄権した岩本高志が、新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性判定が出たと発表した。大会は予定通り続行し、2日(日)に最終ラウンドを行う。
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岩本はこの日の朝、症状を訴えて開催コース敷地内の駐車場で検温したところ、37.8℃の発熱があり、ただちに実施した抗原検査で陽性反応を示した。その後、豊明市の病院でPCR検査を行い再び陽性と判定された。所轄保健所を通じて現在、濃厚接触者の特定などを行っている。
大会は岩本の行動履歴に基づき、コースのクラブハウスなどの消毒作業を実施。キャディや第1ラウンドで一緒にプレーした選手らに対して抗原検査を実施した結果、全員の陰性が確認された。
今年初戦の「東建ホームメイトカップ」ではキム・キョンテ(韓国)が大会2日目にPCR検査で陽性と判定され、3日目が競技中止となった。JGTO競技運営部の浦山豊部長は続行させる今大会との違いについて、「東建に関しては今年初めての試合で判断基準がなかった。また、会場がホテルと連結している施設のため消毒に時間を要した」と説明。同大会の3日目の悪天候予報も影響したことも理由に挙げた。
また、ここまでの2試合で症状の出た選手関係者への対応において、所轄保健所からのPCR検査の実施や濃厚接触者の判定、受け入れ先の病院の選定などに時間がかかったことを踏まえ、JGTOは事前に入手した抗原検査キットを使用して簡易検査を実施したことを明らかにした。4月23日に実施した、国内男女ツアー大会を統括する「ゴルフ関連5団体新型コロナウイルス対策会議」を通じ、保健所からの連絡を待つ間、抗原検査等の結果を、大会を行う上での暫定的な判断材料とすることを確認したという。
この日、陰性だったキャディおよび同組選手は2日(日)も同検査を受ける意向を示している。一方で保健所から濃厚接触者と認定された場合は棄権となる。
「中日クラウンズ」は初日が大雨のため中止となり、54ホールに競技が短縮された。
(※19時23分に情報を追記しました)