石川遼、マスターズ出場決定に「ありがたく、うれしい」
胸躍る、石川遼と海外トッププレーヤーとの競演!
ツアー史上最年少優勝の衝撃から半年、今や社会現象にまでなった“ハニカミ王子”こと石川遼(16=杉並学院高)のプロツアー7戦目は、11月15日(木)から宮崎県で開催される「ダンロップフェニックストーナメント」だ。過去、その頂点に名前を刻んだ選手たちは、セベ・バレステロス、トム・ワトソン、そして2004年、2005年と連覇を果たしたタイガー・ウッズら、ゴルフ史を代表する名プレーヤーばかり。しかも、過去33回を数える歴史の中でアマチュアの参戦は初めてのこと。石川の持つ稀有な才能と存在感が、ビッグトーナメントの歴史までをも塗り替えてしまったのだ。
一時期はドライバーの曲がりが目立ち、予選落ちを繰り返していたのも過去の話。前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では見事に予選を突破し、「4日間ショットも安定していたし、今までのトーナメントの中で一番プラスになりました」と、大きな手ごたえを感じていた。「今日と同じゴルフができて、あとはパットがもう少し入ればいいかな」とは前週を終えての感想。期待を抱かせてくれる前向きなコメントが多かった。
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また、今大会も世界各地からトッププレーヤーが集結。前大会の覇者であり、今季「全英オープン」を制したパドレイグ・ハリントンや、PGAツアー2勝のルーク・ドナルドら強豪勢が顔を揃えた。中でも石川が最も気にかかるのは、常々「大好きな選手」と話してやまないイアン・ポールターだ。ゴルフウェアにこだわる石川にとって、自らがデザインしたスタイリッシュなウェアを着飾るポールターは憧れの存在。「あなたの着ているウェアを着させてください、とお願いしたいですね」と目を輝かせていた。また、今季のPGAツアー賞金ランキングで105位に入り、8年連続のシード権を確保した丸山茂樹に関しては、「PGAツアーで戦っている姿がすごくかっこいい。自分の将来の夢である舞台で戦っている人なので、尊敬しています」と畏まっていた。
「まだ結果を気にする時期ではないですし、自分の出来ることを最大限発揮することが出来ればいいと思っています」と、抱負を述べた石川。アマチュアとして今大会の舞台を初めて踏む快挙、そして海外で活躍するトッププレーヤーとの競演が、今から待ち遠しい。