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今平周吾が秘める思い 東京五輪は「まだ300日」

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 3日目(28日)◇東広野ゴルフ倶楽部(兵庫)◇7058yd(パー71)

今平周吾のモヤモヤはいつも日曜日に募る。2018年に年間1勝で賞金王(1976年の青木功以来史上2人目)になった26歳は、今シーズンも賞金ランキング5位につけながら勝利が遠い。トップ10入りは前週までの14試合中9回で64.28%の確率。昨シーズンの全24戦で14試合(58.33%)を上回るハイペースだ。

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3試合連続で首位発進を切った今週は、首位の武藤俊憲に1打差の2位から最終日を戦うことになった。ムービングデーは最終18番(パー5)で圧巻のプレー。軽いアゲンストの風を受け、残り240ydの第2打を5Wで完璧なショットでピンそば2mにつけるイーグルで通算13アンダーに伸ばした。「バーディでは上がりたいと思っていたので、イーグルで気持ち良かったです」

抜群の安定感による賞金ランクの上位キープは“二の次”の目標だ。「まだ優勝していないので」とタイトルがとにかく欲しい。課題は最終日の失速にあると感じている。前週までのラウンド毎の平均ストロークは、予選ラウンドが「68.23」で全体1位。第3ラウンドが「70.62」(53位)、第4ラウンドが「69.5」(13位)。決して悪くない数字だが、あと一歩が届かない。

「場面によって、『もっと攻めてもいいのか』とか、『まだ行かなくてもいいだろう』とか、ちょっといろいろ考えてしまう。いまひとつ、どうやってやればいいのか分からないんです。マネジメントがちょっと最終日にうまく行っていないのかなって」。コースとの対話の仕方を勉強しながら、発展途上の段階にも関わらずマネーキングにまでたどり着いてしまった。裏を返せば、それだけの実力の高さがある。「でも、最終日に4日間で一番いいゴルフができれば自然に上に行くと思います。だからそれだけを意識してやろうかなって」

この日は、来年7月24日開幕の「東京オリンピック」までちょうど300日(男子ゴルフの初日は7月30日)という節目の一日だった。五輪出場に直結する世界ランキングで現在、松山英樹に次いで日本勢2番目の72位。出場圏内に今平はいる。

五輪会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)は実家から車でわずか15分という地元でもある。「ジュニアのとき、たまにプライベートでも行かせてもらいました」。口数は少なくとも、秘めた思いは強い。「去年のどれくらいだろう、後半戦くらいですかね。みんながオリンピック、オリンピックって言い始めて、気になりました。出たい、出たいです。でも、まだ日がある。“まだ300日”って感じです」。目の前の一打、その都度の思考がすべてオリンピアンにつながっている。(兵庫県三木市/桂川洋一)

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