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五輪ゴルフのテスト大会開始 ボール計測に手間取るボランティアも

2019/08/14 19:21


埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部で14日(水)、ジュニアゴルファー日本一を決める「日本ジュニアゴルフ選手権」が開幕した。今年は東京五輪ゴルフ競技のテスト大会を兼ね、会場となる東コース(15歳~17歳の部)には1年後の五輪に携わる登録ボランティアが参加。主に速報システムで用いる小型端末によるスコア入力や、専用機器を操作したショットごとのボール計測などが行われた。

組織委員会によると、一連の速報システムは「リザルトシステム」と総称されるもの。各ホールのフェアウェイサイドやグリーン付近にはモニター付きの計測器が置かれ、五輪では全ストロークの詳細がリアルタイムに追跡できる配信サービスが行われるものとみられる。前日には当地で講義と操作を含めた数時間のレクチャーが行われたが、いざ本番となると手間取るボランティアが多かった。

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まず、ボールが落ちた大まかな地点をモニターに映るホール図にタッチ。計測器のレンズが自動でその方向を向き、最後は実際にレンズをのぞきながら手動で微調整し、ボールの下部分にピントを合わせて登録を行う。68歳の男性ボランティアは「慣れれば大丈夫だと思うけれど、ピントを合わせるのが難しい」と苦笑いだった。

また、1組4人の選手は事前に登録されたウエアの色で識別するが、同組にシャツとパンツの色がまったく同じ選手が複数いると、選手名の特定に手間取るケースもあった。選手は次から次へと通過していくので、少しでも時間をかけると登録に間に合わなくなるため必死の作業だ。端末がフリーズして操作不能になり、レシーバーで本部に呼びかけて巡回する海外スタッフが駆け付けるトラブルもあった。

今大会には国際オリンピック委員会と国際ゴルフ連盟の関係者が視察に訪れ、速報システム機器のチェックのほか、観客誘導のオペレーションなどを確認していく予定。実際に初日は、雷雲の接近により3度の中断を挟んだ。大会組織委員会はあすの2日目に、報道陣に対してテストの経過報告などを行う予定だ。(埼玉県川越市/塚田達也)

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