谷原秀人、攻めた結果の連続ボギーで優勝争いから脱落
三菱レイヨン ディアマナBの試打会に潜入
9月24日、都内練習場にて「三菱レイヨン ディアマナ Bシリーズ」の試打会が行われたので、試打会場にお邪魔し、潜入試打レポートを行った。Bシリーズは2012年10月に発売予定、価格は1本42,000円となっている。
第1世代の「Sシリーズ ※通称 青マナ(2005年)」。第2世代の「kai'li ※カイリ(2008年)」。そして今回、後継モデルとして発表された第3世代の「Bシリーズ(2012年)」は、くせのないところを継承しつつ、改良を加えたシャフトに仕上がった。
マーケティング担当をしている三菱レイヨン ゴルフシャフト部の伊藤成就さんに話を聞いてみると、打ち手を選ばない「kai'li」の曲げ剛性分布を踏襲しながら、手元・中間部分を硬くしたことで、プレーヤーの意図に反応し、ダウンスイング時のヘッド位置を感じ取りやすくしたとのこと。一方、ねじれ剛性分布では、バット部分の自然なねじれを持たせることで、スイングタイミングのズレに対する許容度、いわゆるハンドルの遊び部分ができ、ミスに強くなったという。
実際に打ってみての感想は、ダウンスイング時ではしなりを感じつつ、インパクト付近で先端の走りをやや感じ、少しつかまってくれるため、前作に比べてターゲット層が広がった印象だ。60R、60S、70Sと試打してみたが、60Rはヘッドスピード40m/s付近でも打つことが可能。60Sでヘッドスピード42、43m/s程度。70Sになると、硬さに加えて重量感もでてくるため、ヘッドスピードが最低でも45m/s以上はないと厳しい。
■ ヘッドを組んだときのスペックを一部公開!(※ヘッドはEPON、スペックは大蔵ゴルフスタジオ調べ)
60S:316g/D1/261cpm
70S:325g/D2/263cpm
80S:333g/D3/265cpm
たまたま会場にいた、前作の「kai'li」を使用していたユーザーに聞いてみると、「ラウンド後半になってくるとつらくなってくるのだが、これなら18ホール持ちそうだ」と、試打会場でも改良点が感じ取れた様子だった。
先日の記事でもお伝えしたように、男子ツアーではすでに実戦投入している選手が池田勇太や谷原秀人など数名いる。池田はこのシャフトに代えて3週連続2位と好調をキープ。女子ツアーでは現在、同社のFUBUKI Kシリーズが人気だが、これから普及していくとのこと。シーズン後半戦に向けて話題を集めるシャフトになりそうだ。(東京都江東区/宮田卓磨)