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2019年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/16〜05/19 場所:ベスページ州立公園ブラックコース(ニューヨーク州)

ニューヨーカーの激しい野次 それは強者の勲章か?

2019/05/18 19:59

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(16日)◇ベスページ州立公園ブラックコース(ニューヨーク州)◇7459yd(パー70)

終盤の17番ティで、酒に酔った女性ギャラリーがブルックス・ケプカに大声で叫んだ。
「Make a bogey!(ボギーをたたけ!)」。

無視するケプカに、次は隣にいる男性が声を荒げる。
「No(ダメだ)、No(ダメだ)」。

マナー違反の女性を叱るのか。男性は息を吸い込み、力いっぱい叫んだ。
「Double bogey!(ダブルボギーだ!)」。

…違った。
そうだ、ここはニューヨーク――。お馴染みの“野次”が飛び交う街なのだ。

同組のタイガー・ウッズも陰に隠れる記録的なプレーを見せるケプカに対し、18番ティでは「shank(シャンク)」の連呼を浴びせる。「ニューヨークは楽しいです。ただ、ドライバーはシャンクしない」とケプカ。7打リードで独走中のいまは、笑って流せる。

米スポーツイラストレイテッド誌が2000年代に集計したアンケートで、「観客の口の悪さ」1位にランクされたのがニューヨーク州。実際は一部のファンだろうが、現地記者によればスポーツの種類を問わず、観戦マナーが悪いという。

今年2月にハウスキャディへの報酬に関する騒動が起きたマット・クーチャーも今週、「Pay money!(ちゃんと金を払え)」との“口撃”に遭っている。

ゴルフ界で真っ先に応戦したのは、ホワイトシャークことグレッグ・ノーマン(オーストラリア)だ。同州開催の1986年「全米オープン」で、罵った観客を見つけて駐車場に呼びつけたという。また、しつこく標的にされたコリン・モンゴメリー(スコットランド)は、一時米ツアー参戦を嫌った。同州で行われた2002年「全米オープン」の出場時、ゴルフダイジェスト誌が「モンティ(モンゴメリーの愛称)に優しく」と書かれたバッジを無料配布したほどだ。

同年大会のセルヒオ・ガルシア(スペイン)の場合は、若さゆえトラブルに発展した。スイングの前にクラブを細かく上下させてグリップを握り直す(ワッグル)回数の多さから、大声でカウントされたことで怒りを抑えきれず、観衆に向けて中指を立てて挑発した。

一方で、愛する選手のためには応援で声をからす。そんな英雄のひとりがフィル・ミケルソンだ。同州開催の18年「全米オープン」において、故意にグリーン上で動いているボールを打ち返すルール無視の行為を現地メディアに激しく非難されたが、翌日のスタートティでは「Phil, you are great(フィル、君は偉大だ)」の大合唱。ファンサービスも一流のレフティは、がっちりとニューヨーカーの心をつかんでいる。

かつて目の敵にされたガルシアは、「ニューヨーカーたちと良い関係を築けるはず」と事前に公言して現地入りした。前出の現地記者は「彼らは、観戦でも常に試合に入り込んでいる。そして興味を示すのは、強い選手だけだ」と念を押す。それが伝統的な観戦スタイルなら、激しい野次は“勲章”として受け取るべきか。その中心にいるケプカは、予選を終えて他の選手を圧倒。強いからこそ、ニューヨーカーの標的になる。(ニューヨーク州ファーミングデール/林洋平)

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