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バッバ・ワトソンとトロントのなんだか深い縁

「RBCカナディアンオープン」は例年、メジャーの「全英オープン」翌週の開催にも関わらずトッププレーヤーが多く出場する。米ツアーで活躍する複数の選手がRBC(ロイヤルバンク・オブ・カナダ)と契約を結んでおり、ジム・フューリックマット・クーチャーグレーム・マクドウェル(北アイルランド)、ルーク・ドナルド(イングランド)らがスポンサーイベントで主役を張っている。

そんな中「僕はスポンサードされてないけどね」と言うのはバッバ・ワトソン。彼は今年と同じトロント近郊のグレンアビーGCで開催された2013年大会以来、2年ぶりに参戦した。家族のルーツが、ここにあることが大きな理由だ。

元プロバスケットボール選手のアンジー夫人はトロント出身。地元の高校を卒業後、ジョージア大で夫と知り合った。息子のカレブくんは今週、ママの故郷で曾祖母と対面。ワトソンは、開幕前のプロアマ戦のアマチュア出場枠の一部を買い、義理の父にプレゼントした。「僕のファミリーの半分はカナディアン。友達もたくさんいる。観戦チケットも20~30枚くらい配ったよ」

さらに興味深いのが相棒との関係だ。

今年で27回目のカナディアンオープン開催となった、ここグレンアビーGCで語り草になっているのは何といっても2000年大会、タイガー・ウッズの優勝シーンだ。最終日、ウッズは最終18番(パー5)で右サイドのフェアウェイバンカーから池越えの第2打でグリーン右奥のラフまで運び、2位のグラント・ウェイト(ニュージーランド)を振り切った。

1打リードしていたにもかかわらず、小雨の中、池を恐れず6Iでピンだけを目がけたスーパーショットに周囲は度肝を抜かれた。そして当時、そのウッズの隣、ウェイトのキャディを務めていたのが、現在ワトソンのバッグを担ぐテッド・スコット氏だった。「だから彼にとってここは思い出の土地なんだ」。なお、スコット氏は25日(土)が誕生日という、なんだか不思議な縁。

ちなみに最終日を前に2位につけた大砲ワトソンだが、ウッズが入れたバンカーを気にする様子はまったくない。連日、フォローの風に乗せて2日目は381yd、3日目は373ydをぶっ飛ばし、ティショットで危なく例の池に入れそうになるほど。セカンドショットはいずれもウェッジを握り、イーグル、バーディを決めている。(カナダ・オークビル/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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