20歳のスピースが首位に浮上!タイガー越え最年少優勝なるか
2014年 マスターズ
期間:04/10〜04/13 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
マスターズ「17年」の法則 新世代スピースの最年少優勝は必然か
1963年4月7日、当時23歳2ヶ月17日だったジャック・ニクラスは5度目(プロとしては2度目)の出場で「マスターズ」を初制覇し、当時の大会最年少優勝記録を更新した。その17年後、1980年に優勝したのはスペインの英雄、セベ・バレステロス。ニクラスの最年少記録を更新し(23歳4日)、欧州選手として初めてグリーンジャケットに袖を通した。
さらに17年後の1997年、タイガー・ウッズが2位に12打差をつける圧勝で「マスターズ」の最年少優勝記録(21歳3ヶ月14日)を塗り替え、ド派手にウッズ時代の到来を告げた。それから17年後の2014年・・・ジョーダン・スピースが新時代の扉に手を掛けている。
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じりじりと肌をさす陽光が、オーガスタの高速グリーンをさらに速く、硬く仕上げていく。多くの選手が“今までで一番速い”と舌を巻く中、スピースは連日アンダーパーを積み重ねている。
3日目を終えて首位に並んだスピースは、ラウンド後の記者会見でも終始落ち着いた受け答えを続けていた。浮かれて照れ笑いを浮かべることもなく、自分を卑下することもない。「明日は自分のプレーと感情をどうコントロールできるか。優勝経験のある相手だからといって、彼らが有利だとは思わない。ここまでやってきたことに自信があるし、明日が本当に楽しみだ」。
ウッズ不在の「マスターズ」は、94年から数えてじつに20年ぶりのこと。パトロン入場者数の減少や、テレビ視聴率の低下が報道されているが、その一方で史上最多となる24人の初出場選手を数えており、今大会は時代の変わり目となる可能性を秘めている。
「今週、家ではテレビも携帯も電源を切っている。なんの助けにもならないからね。今晩は、両親や兄弟、友達と街に出て、試合のことから離れて他愛もない話をすると思う」。
オーガスタの難しさが、集中力を高めていることも否定しない。毎ショット、目の前の1打に対して頭をフル回転させることで、他の選手のプレーを気にする暇がないのだ。「それは明らかに普段と違うことだね」。
子供の頃から描いてきた「マスターズ」優勝の夢。「僕がまだ小さいころ、友達と“これを決めたらマスターズの優勝だ!”って遊んできた。明日、それが試せることを望んでいるよ」。スピースは穏やかに微笑んだ。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka
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