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ニクラスの罠で傷だらけに マキロイは“あの”マスターズ以来の逆転負け

2014/03/03 10:20


“痛恨の一打”がひとつに決められない。フロリダ州のPGAナショナルで開催された米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」。ロリー・マキロイ(北アイルランド)がまさかの逆転負けを喫した。

単独首位の座を3日間守り、完全優勝に王手をかけていた最終日。悪夢の敗戦を喫した2011年「マスターズ」以降、54ホールを終えてトップに立っていた3試合はすべて逃げ切っていたはずだった。しかし2シーズンぶりのPGAツアーでの優勝を狙った今大会。後続になんとか1ストロークのリードを保って迎えたサンデーバックナインに悲劇が待っていた。

12番で15メートルから3パットを叩き、自ら混戦を呼び込んだマキロイ。16番でフェアウェイバンカーから6番アイアンでの第2打をグリーン手前の池に入れダブルボギー。トップの座を明け渡した。

「明らかに16番のセカンドショットで僕は追い込まれてしまった。ボールを乗せようと思った風が重かった。あとから思えば、5番アイアンで打つべきだった」。ラウンド後はそう話したが、その後も勝利をものにするチャンスは何度もあった。

「体が止まり、クラブが遅れ気味に出ていた」。後半は違和感を覚えたスイングを制御できず、17番(パー3)ではティショットを奥のバンカーまで打ち込みボギー。

さらに最終18番(パー5)、残り235ヤードの第2打をフェアウェイウッドでピン左3メートルにピタリとつけ、マキロイはガッツポーズを作って、吠えた。しかし土壇場での逆転を期したイーグルパットはわずかにカップの右をかすめていった。一度は予感させた劇的な幕切れの願いもかなわず「プレーオフに行けたことだけでもラッキーだった」。

18番で行われたそのプレーオフでも、第2打は5番ウッドでカット気味にクラブを入れたが、ボールは左奥のバンカーへ。続く3打目も「左足下がりで、砂のライも悪く、スピンがかかる状況ではなかった」という。第4打、ラフからのアプローチをミスして万事休す。「74では勝てない。例え勝っていたとしても少し不愉快だっただろう」と腰に手をやった。

ジャック・ニクラス設計の同コースは終盤の15番からの難度の高い3ホールを“ベア・トラップ”と呼ぶ。ニクラスの罠で傷だらけになったマキロイは、2度の18番ホールで本来の力を発揮できなかった。

一昨年は優勝して初めて世界ランクトップに上り詰め、昨年は歯の痛みを訴えて途中棄権した。自滅で敗れた今大会は、また別の苦い記憶として残る。

とはいえ、1年前の不振続きだった状況を考えれば、マキロイが復活への道のりを歩んでいるのは確かだ。昨年11月の豪州ツアーを制してから、今年に入ってこれで欧米ツアーに3試合出場(マッチプレーを除く)し、2位が2回。残りの1試合も9位だった。

「すぐに自分の中で消化するのは難しい。でも一晩寝て、振り返りたいと思う」。メジャーシーズンはこれからだ。リベンジの機会はまだいくらだってある。(フロリダ州ウエストパームビーチ/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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