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PGAツアーの“常識” お金を払ってボランティア

トッププレーヤーがしのぎを削るツアートーナメント。ビッグタイトルがかかった大会となれば、数万人のギャラリーが訪れ、華々しい雰囲気が会場には充満する。しかしその舞台を陰で支えるスタッフの数は莫大なもの。中でも、地元住民を中心として形成されるボランティアの数は1試合につき、約1000人にも上る。

米オハイオ州アクロンに住むバーバラ・ディートリッヒさんは、「WGCブリヂストンインビテーショナル」の前身大会から、53年にわたり、ボランティアとしてファイヤーストーンCCで行われるトーナメントに参加している大ベテランだ。ギャラリー整理から、選手の移動をサポートする運転手をはじめ、各担当での経験があり、女性部のリーダーも勤めた。今年は18番ホール脇のホスピタリティテントで、スタッフのスケジュール管理に汗を流している。生まれも育ちも、ここアクロンのバーバラさん。ゴルフ以外にも オハイオ州で行われるミュージックコンサートなど数々のイベントに参加し「自称、ボランティアのプロよ」と誇らしげだ。

もちろん数々の思い出がある。「トミー・ボルトは感情の起伏が激しくて、クラブを投げたりしていたわ。アーノルド・パーマーが来たときは、誕生日のケーキをトランスポーテーション(選手移動車の運転を担当)のメンバーで用意したら、彼は自分でケーキをカットして、みんなにサーブしてくれたの。素晴らしい人柄が表れていた。ペイン・スチュワートの独特なファッションセンスの担い手は、リッキー・ファウラーが引き継いでいるみたい。彼の真似をするファンを見るのも楽しいわ」。

ところで、彼女たちはボランティアゆえにもちろん給料を受け取ることは無い。それどころか、米国では参加費を払ってトーナメント運営の力になるケースがほとんどだ。この試合の場合は75ドル。その中に大会ロゴなどが入ったスタッフ用のポロシャツの料金等が含まれている。

ではそれは、金銭的に“損”に値するのかというと、そうとも限らない。チャリティ活動に積極的なPGAツアーは、1試合あたり大会の優勝賞金と同額前後の募金が集まるが、バーバラさんはこの募金を必要としている地元の団体をピックアップし、寄付先を決定するメンバーのひとりとして会議に出席。一概に言う、ボランティアの枠を超えた働きを担っている。チャリティを含め、地域密着を掲げる同大会が地元に還元する経済効果は約24億円とも。集めたお金の、規模の大きな循環システムが成り立っているといえる。

とはいえボランティアの魅力についてバーバラさんに言わせれば、そんな話は二の次のようだ。「なんと言っても人との出会いが楽しいの。毎年、同窓会みたいに人と会うことができる。他の州に引っ越した方も、この季節になるとここで再会したりするのよ」。はっきりとした口調と、生き生きとした立ち姿。彼女の振る舞いは、とても77歳には見えなかった。(米オハイオ州・アクロン/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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