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アーノルド・パーマーインビテーショナル
期間:03/22~03/25  場所: ベイヒルC&ロッジ(フロリダ州)

遼、米国に交際女性を帯同にも堂々

アーノルド・パーマーインビテーショナルに アーノルド・パーマーインビテーショナルに向け、調整に余念が無い石川遼。

米国男子ツアーの「アーノルド・パーマーインビテーショナル」は22日(木)から25日(日)までの4日間、フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで行われる。今季の米ツアーで上々の成績を残しながら前半戦を戦っている石川遼だが、その周辺には前週までとは異なる風景が見られている。

今週から父であり、コーチである勝美さんのほか、昨秋に交際を発表した一般女性が帯同している。周囲にも(少なくとも自分には)ちょっとした“緊張感”が漂ったのは否めない。しかし石川本人は「特別な意識はありません」とサラリと話した。

ひとりのスポーツ選手としての枠を超え、国民的な認知度を持つ石川とあって、プライベートの奥深くまで強い関心を持たれるのは今に始まったことではない。ただ、今回のこの“騒動”のタイミング、ちょっとばかり深読みして、勝手な思いをめぐらせてしまう。

石川は19日までに米国ツアーのスペシャル・テンポラリーメンバー(STM=特別一時会員)となる権利を行使した。本来は出場試合数が最大12試合(うち推薦出場は7試合)のツアー外メンバーだが、STM登録を済ませたことで、今季残りのシーズンで各トーナメントの推薦などを受ければ、FedEx Cupプレーオフを除き無制限に試合出場が可能に。これにより、来季のシード権獲得となる、今季終了時点での賞金ランク125位以内の確保に大きく前進したことになる。

その注目度は米国でも再び高まり見せており、STM登録に関してのニュースは世界に打電され、今週には会場内で公式会見の予定も組まれた。米ツアーのスポット参戦も4年目。いよいよ本格参戦が目の前まで近づいてきたと周囲が騒がしくなってきた。

それに先がけて、前週の「トランジションズ選手権」の大会期間中にはPGAツアーの公式サイトに、あるコラムが掲載された。「Japanese hero Ishikawa proving he belongs on TOUR」では、米国に大挙する日本メディアの取材攻勢を受ける日本の若きスターを改めて紹介(そしてそんな我々を存分に揶揄していただいてもいる)。石川がここ2年間、外食をしていないという真偽は定かでないエピソードを紹介しながら、このフィーバーぶりはタイガー・ウッズをも越える存在であるとの表現もある。

この記事について言いたいこともある。けれど、彼らの視点は“今の石川は窮屈そうだ”ということに尽きる。日本ではいつも周囲からの注目の的となり、気を休められる時間など無いのではないか―。石川本人は「僕は目立ちたがり屋なので」と、クールに答えてくれるが、100%が本心とは思わない。

女性との交際の扱いについていえば、日本と米国では、文化の違いからか反応は違ったものになる。昨秋、交際を発表した直後に出場した「ザ・プレジデンツカップ」等のイベントのセレモニーでは、選手たちは夫人や彼女同伴で参加するのが慣例となっている。その壇上で、石川がキム・キョンテとともに登場した際には、「?」と首をひねる反応も少なからずあったという。

ロリー・マキロイとテニスプレーヤーのキャロライン・ウォズニアッキの交際は、もはやゴルフファンの多くが知るところで、こっちがビックリするくらいメディアにも2ショットで登場する。米国の人気者リッキー・ファウラーもラウンド後、女性と仲むつまじい姿をコースで見かける。けれど、欧米ではそんなシーンを受け入れてくれる(必要以上に反応しない)土壌が、日本よりも整っているように感じる。

“窮屈でない”米ツアーへの本格参戦のチャンスをつかみかけている石川が、アメリカナイズされてきたのか、最初から世界基準の考えを持っているのか、いわゆるひとつの“最近の若者”のそれによるものなのかは分からない。ただ、こちらが緊張感を感じるのも申し訳ないくらい、彼はずっと前を歩いている気がして・・・。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち)
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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