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2014年 インターナショナルクラウン
期間:07/24〜07/27 場所:ケイブスバレーGC(メリーランド州)

日本でも見たい!米女子「団体戦」で感じたゴルフの面白さ

ゴルフの原点はマッチプレー。1ホールごとが新しい勝負で、どんなミスもそのホールが終われば切り捨てられ、常にフレッシュな勝負が次のティから再開される。選手たちは国旗を背負いながらも、失敗を恐れずに積極果敢なショットに挑み、1ホールごとに感情が揺れ動く。米国女子ツアーで今季から始まり2年に1度開催される国別対抗戦「インターナショナルクラウン」には、普段のストロークプレーとは違った面白さが凝縮されていた。

世界ランキング上位4人の合計ポイントにより出場権を得た8ヶ国が参加。1ヶ国4人で構成される出場選手たちは、キャディバッグからヘッドカバー、ウェアまでふだんの契約メーカーではない国旗デザインで統一。試合前には国歌が流れ、国を代表してプレーする責任感が求められる。

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2人1組のフォアボール形式で行われた予選ラウンドは、宮里藍横峯さくら宮里美香比嘉真美子で臨んだ日本がトップで通過した。だが、最終日のシングルス戦を4戦全勝し、逆転で優勝を果たしたのはスペインチームだった。ベアトリス・レカリは言った。「私たちは国歌を聴き、国旗を見ると、血が沸き起こるの」。

彼女たち欧州勢は、2年に一度行われる欧州対米国の対抗戦「ソルハイムカップ」を戦っているとはいえ、それは欧州を代表してのもの。アサハラ・ムニョスは「ヨーロッパの国旗のためにプレーすることには慣れていないけど、スペインの国旗のためにプレーすることには慣れている。私は13歳から21歳でプロになるまで9回出たわ」と、毎年行われているアマチュアのヨーロッパチーム選手権での経験を勝因に挙げた。今年も7月に行われ、男子はスペインが優勝。女子はフランスが優勝し、スペインは7位だった。

忙しい現代では、ゴルフは“時間の掛かる退屈なスポーツ”というネガティブな印象を持つ人も増えてきているという。だが、マッチプレーや団体戦には、普段の72ホール・ストロークプレーの個人戦とは違った面白さが確実に存在する。

日本では今年9月に世界アマチュアゴルフチーム選手権が長野県の軽井沢72ゴルフ 東・入山コース、押立コースで開催される。日本での開催は、1962年に男子の「アイゼンハワートロフィー」が静岡県の川奈ホテルで開催されて以来、実に52年ぶりのこと。64年に始まった女子の「エスピリトサントトロフィー」(世界女子アマチュアゴルフチーム選手権)は初めてのこととなる。参加するのは男子72、女子53の国と地域を代表する選手たち。また、同じく9月には「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権」も開催される。

もちろん、上記の1つはアマチュア競技で、1つはツアー公認外。賞金やワールドランキングなど、年間を通じて争うツアーに組み込んでいく難しさが団体戦やマッチプレーには確かにある。だが、これらのフォーマットがゴルフの楽しみの幅を広げることは間違いない。米国シニアツアーでは今季、パー3のショートコースを使った競技も開催されるなど、ゴルフの面白さを新たに模索する取り組みも行われている。

2016年リオデジャネイロと2020年東京ではいよいよオリンピックでもゴルフ競技が復帰する。これらの機会をいかに有効にゴルフ活性化に繋げていくか。まだまだ、ゴルフの余力は残されているはずだ。(メリーランド州オーウィングスミルズ/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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