クラフトナビスコ選手権フォトギャラリー
2013年 クラフトナビスコ選手権
期間:04/04〜04/07 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
ミッシェル・ウィ、天才少女の先へ
03年、アマチュアとして「クラフトナビスコ選手権」をプレーしたミッシェル・ウィは当時13歳。「72-74」の2オーバーでの予選通過は、LPGA史上最年少記録。それだけに留まらず、3日目に「66」をマークすると、最終日最終組で優勝争いに絡む活躍を見せ9位タイと大会を席巻した。
そんなウィも現在は23歳。今年の「クラフトナビスコ選手権」では、15歳のアマチュア、リディア・コーと同組となった。ウィを自身の“アイドル”と言ってはばからないコー。同じ韓国系で天才少女というのは共通点。ウィと同じスタンフォード大への進学も希望している。コーは今大会初挑戦だが、今年のオーストラリアで既に2人は同組でのプレーを経験した。それでも、ウィにとっては感慨深いものとなっているようだ。
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「なんというか、昔の記憶を思い出させる。私が13歳の時、ここにきて、すべてが驚きに満ちていた。自分がこの場にいることが信じられなかった。だから、今日は少しその感情を思い出してみようとして、自分がこの場にいることを楽しもうとしたの」。
いまでは、コーは数々の最年少記録を更新している。たとえば、プロ競技での史上最年少優勝。(2012年1月に14歳で石川遼の記録を更新したが、その後カナダのブルック・ヘンダーソンが同じく14歳で記録を更新している)そして、LPGAでの最年少優勝記録。(レクシー・トンプソンの16歳を更新)ウィにとっては、自身の“今”を振り返る良い機会と言えるだろう。
「彼女はほんとに良い選手。まっすぐ打つし、距離もある。それにパットもいいし、ショートゲームもいい。15歳がプレーしているようには思えない」とコーを評したウィ。ほんの数年前までは、自分が評される側だったが、時の流れるのは早いものだ。
13歳の時、会見で「大学に行くけど、プロにはならないと思う。ビジネスを始めるか、先生になりたい」と話していたことを指摘されたウィは、思わず笑顔を見せた。「自分が13歳とか14歳の頃に何を言っていたか聞くのは面白いことだわ。でも、何も計画して起きたことじゃない。大学は私の人生の中で最高の経験の一つ。流れに身を任せて、後悔しないようにしている。だって、もし失敗をしたとしても、そこから学ぶことができるし、なにより楽しいんだから」。ウィの未来を予測するのは難しいことのようだ。(カリフォルニア州ランチョ・ミラージュ/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka