今年はクラブもスイングも心機一転！いまだに進化を続けるベテランのウェブ

もしかしたら、お気づきの方もいるかもしれない。今年のカリー・ウェブの右胸に大きな「B」の文字があることを。そう、昨年までスリクソンと用品契約を結んでいたウェブが、今年から新しくテーラーメイドのドライバー、PINGのアイアン、そしてブリヂストンのボールで戦っているのだ。

今オフにはスイング改造を施したというウェブ。今日は「練習場でスイングのフィーリングが良くて、それをコースにも持ち込めました。たくさんの良いショットが打てたし、いくつかのパットも沈められた。多くのチャンスを作ることができました」と好調さをアピールする。極めつけは12番（パー3）でのホールインワン！初日のポーラ・クリーマーに続く同ホールでの快挙達成に「ツアーでは5度目だと思う。一番興奮するのは、スコアカードに“1”と書くことね」と笑顔を見せた。

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大会2日目は雷雨のためサスペンデットとなったが、14番まで終えたウェブは2位に2打差をつけて（暫定）単独首位に立っている。37歳にして、その力はいまだ全く衰えを見せていない。

先週、地元オーストラリアで今季初戦を迎えたウェブは、その情熱の源を打ち明けている。「オリンピックをまだ視野に入れているの。もし引退という選択肢があるのなら、スイング改造なんてしないし、このオフシーズンにやったようなハードなトレーニングはしないでしょうね」。2016年のブラジル・リオ。失礼ながら計算をさせてもらうと、その年ウェブは41歳になっている。

オリンピックに関していうと、ウェブはそれ以外でも大きな関わりを持っている。それは、大会が開催コースのデザインを公募しているのだが、ピーター・トムソンとロス・ペレットのゴルフ場設計オフィス（Thomson-Perret Golf Course Architects）と一緒に、この入札に参加しているのだ。

オリンピックまであと4年。もし自分が設計に参加したコースで、選手として出場し、メダルを獲得することができたとしたら、そんな幸福なゴルファーは他に想像することができないだろう。（タイ・チョンブリ／今岡涼太）